エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

宝塔山古墳

2012年10月29日 | ポエム
夜来の雨が上がった。
秋晴れである。

大気が澄んでいる。



今日は「宝塔山古墳」の紹介である。
ホウトウザンコフンと読む。
ここもまた、稀有であるけれど石室内に入る事が出来る。

この古墳も又、蛇塚山古墳と同じ方墳である。







「なだらかな斜面の秋の古墳かな」







古墳の斜面は美しい。
眺めも良いのだ。
それほど、この地域で位の高かった人の墳墓であると知れるのである。



墳丘の下部に地蔵が祭られていた。
安曇野のように、男女二人の地蔵である。

和合の象徴として安置したのだろう。



頂上に碑が一つ。
ポツンと置かれていた。







「石室に吹き込む落ち葉魂の慰撫」







見事な石工技術である。



家形石棺である。
これもまた稀有である。

この古墳群だけで二基の家形石棺があるのである。

群馬県総社の古墳群は、一見の価値がある。
来週、ぼくは埼玉の古墳を見に行く。
そこもまた、東の石舞台として名高い場所である。



        荒 野人