エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

空を見上げよ

2012年10月12日 | ポエム
もちろん、足元をしっかり確認しての話である。



この上の景色はこうなっている。
公孫樹の青さが残る並木である。



視線を上げる事の効能は限りない。
秋が満載されつつある。

誰でもが詩人になれる季節・・・それが秋である。



五感を総動員する。

匂いがある。
色がある。
紋様がある。
触覚に働きかけてくる肌触りがある。

もちろん、味覚に溢れている。
ぼくは、山河賞を祝ってくれるお師匠様がいて「松茸ご飯」をいただき「茶碗蒸し」を味わい、味覚と嗅覚と視覚を堪能した。

幸せである。







「見上ぐれば吾小さく見ゆ天高く」







目にも優しい色合いは「行合いの色」である。
造語である。
「行合いの空」の模倣である。

大切に、慎重に、且つ豊かに・・・五感を働かせる事である。



        荒 野人