エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

萩原朔太郎祭り

2012年10月21日 | ポエム
朔太郎祭りに出かけたのである。
といいつつ、折角の機会だからと古墳も見学したのであった。

場所は群馬県前橋市。
古墳は総社町で、朔太郎祭りは前橋市民文化会館である。
古墳は日を改めて紹介する。



前橋市は萩原朔太郎所縁の町。
マンドリンの町が謳い文句である。

萩原朔太郎の忌日は5月11日である。
何故この日なのかは、市制施行の日が関わっているらしいのである。
市制施行120年である。

同時に、朔太郎没後70年の記念すべき年である。
朔太郎の忌日は「朔太郎忌」としか歳時記に無い。
「青猫忌(せいびょうき)」も付け加えたいと思って句を詠んでみた。

この日、空はあくまでも澄みきっていた。
朝方、鮮やかな朱色の千切れ雲が遊弋していたのであるけれど・・・。
7時頃にはすっかり地平線に降りてきた。







「雲生まれやがて地平へ秋深む」







会場の広い駐車場の脇に、金木犀が満開であった。
見上げれば、香りがシャワーのように降り来る。

前橋市民文化会館は秋が横溢しているのである。



彫像も、心なしか秋色である。
日暮れた人生の美しさは例えようもない。

生き様の蓄積の放つ光芒とでも言おうか。



柔らかな光。







「伸びやかなマンドリン愛す朔太郎忌」



「トレモロの奏でる調べ青猫忌」







このコンダクターが萩原朔太郎の孫弟子である。
両角文則氏である。
老いてますます意気盛ん、旺盛なかつ精力的な指揮ぶりに舌を巻いた。

前橋市は、マンドリンの町と言うだけあって、マンドリン人口が多いのだと思惟する。
高校生から、社会人の楽団まで多くの演奏者が排出されている。

もちろん、プロの演奏者も指折り数えて両の手では数え切れないのである。



この楽団は「群馬マンドリン楽団」である。
この楽団も又、両角先生の指導よろしくプロが多く巣立っていると言う。
素晴らしい演奏であった。

今年12月には東京公演がある。
是非出かけたい。
パンフレットなどは改めて紹介する。
そう・・・明日にでも。



     荒 野人