エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

金木犀の花

2012年10月10日 | ポエム
金木犀の花が咲いた。
金木犀の花がもう散り始めた。



季節は急ぎ足である。
金木犀は、初恋の薫りである。

それは不意に訪れ、不意に去った。
薫風と共にである。







「金木犀在処を探すよすが無く」







金木犀は、中国の桂林が想起される。
中国語で桂林の桂は木犀の意である。

木犀の林が、桂林である。
金木犀の季節、桂林は香りが充満する。

「噎せかえる」ようにである。







「君に触れ聞き感じたり金木犀」








二度目の桂林、驟雨があり、雨上がりの煙る川下りを体験した。
素晴らしい景観であった。



とまれ、ここまで散っている。
季節は急ぎ足である。

秋の季語は多い。
急ぎ足で詠まなければ、消化不良に終わってしまう・・・。

いざ、詠わん!
いざ、生きめやも!




      荒 野人