エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

金木犀の満開の下

2012年10月20日 | ポエム
秋が深まっていく。
秋の深化である。

色も薄いし、香りも少ない。
花の着きも悪い。
そんな不満が多かった金木犀が、馥郁と香り立っているのである。



町歩きが楽しくて仕方が無い。
そういった気分にしてくれる金木犀が愛おしい。







「金木犀滴る香り落つるまま」


「金木犀はきと見えぬが空真青」







真青の空が高い一日であった。
そんな秋晴れは最近では珍しい。

雲一つなく晴れ渡り、濃い青から煤い青へと流れるようなグラデーションが見事であった。



金木犀は、重層的に咲き乱れている。
香りも又、多角的に入り組んで襲ってくれる。

秋の深化が遅れた分、感激もひとしおである。



     荒 野人


今日はこれから前橋に出かける。
萩原朔太郎祭りである。
朔太郎は5月11日が忌日だけれど、マンドリンのコンサートを兼ねて催される。

楽しければ良いではないか・・・。
ではでは、明日御目もじが叶えば。