銀木犀が咲いている。
金木犀と違って、白っぽい花である。
今年の木犀は香りが少ない。
色も淡い。
花が小さい。
花数が少ない。
咲き方が遅い。
と、文句ばかり言いたくなる咲き方である。
夏の異常な暑さのせいであろうか?
しかし昼の雲は見事だった。
「ちぎり絵の輪郭淡きいわし雲」
「雲重ね重ねるほどに空高し」
一筆で書きたくなる雲である。
雲を重ねた「ミルフィーユである。
甘い甘い洋菓子も良いけれど、ぼくはやはり和菓子が好きである。
それも濾餡の饅頭が良い。
夕方、空をいわし雲が覆った。
見事な鰯である。
スケールの大きな雲であった。
ミルフィーユの残滓のような雲もあった。
砂糖とバターが零れ落ちて来そうであった。
荒 野人
金木犀と違って、白っぽい花である。
今年の木犀は香りが少ない。
色も淡い。
花が小さい。
花数が少ない。
咲き方が遅い。
と、文句ばかり言いたくなる咲き方である。
夏の異常な暑さのせいであろうか?
しかし昼の雲は見事だった。
「ちぎり絵の輪郭淡きいわし雲」
「雲重ね重ねるほどに空高し」
一筆で書きたくなる雲である。
雲を重ねた「ミルフィーユである。
甘い甘い洋菓子も良いけれど、ぼくはやはり和菓子が好きである。
それも濾餡の饅頭が良い。
夕方、空をいわし雲が覆った。
見事な鰯である。
スケールの大きな雲であった。
ミルフィーユの残滓のような雲もあった。
砂糖とバターが零れ落ちて来そうであった。
荒 野人