エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

黄昏(こうこん)の

2012年10月14日 | ポエム
黄昏の時。
ぼくは落涙する。





      黄昏の時


   ぼくは
   断固として
   落涙する

   それも滂沱として
   涙を落とし続ける







   室内にあっても
   その光明を求めるのだ







   柔らかな
   それでいて
   君の肌触りのように
   滑らかな
   光沢を
   帯びた光明に

   ぼくは
   憧れたのだ







   時として
   光明は
   光芒となって

   舞い降りる







   人は生き
   人は逝く

   森羅万象の
   掟なのだ







   かつて
   人の世に光あれ
   と
   歌った
   高潔な精神よ

   光と共に
   降りよ

   しかして
   永久に生きよ
   刹那に逝くな

   永久に生きよ





黄昏・・・ワグナーの音楽が耳朶を震わせる。




        荒 野人