それは、
京うちわ、丸亀うちわ、そして房州うちわなんです。いずれも国の伝統的工芸品。
でも手前味噌まるだしであえて言うと、房州団扇が一番きれいだと思う。
一本の竹を細かく裂いてきれいに広げたあの「窓」と呼ばれる部分の美しさは他の2種類を圧倒している。
と思う、地元の私は。
しかし、今この工芸品も製造しているところはわずか5軒程度だと言う。
大正、昭和初期の繁栄はいずこへ?
でも、この団扇を眺めていると、様々なアイデアが浮かんでくる。
・品川のエキュートで見たお皿にいろいろな芸能人に絵を描いてもらうイベントのように団扇に描いてもらう。
・中国の有名な伝統的切り絵とのコラボレーションで、団扇に貼り付ける。
・着物には扇子でも、浴衣には団扇でしょ。浴衣ブームに乗って、戦略的に売る
・小売店や飲食店の季節感あるデコレーションとして毎年採用してもらう
・原宿のギャルに売る
・ヨドバシカメラの外国人コーナーにおく
・二酸化炭素削減のチームマイナス6%にかこつけて、各自治体の納涼イベントとジョイントする
・路上のあいだみつを風の詩人、言葉書きの人達につかってもらう
どのアイデアも、ありきたりでいまいちかもしれない。
でも、業界の先行き暗いんだよねーなんて話をしているよりも、こういうことを考えている時間のほうがよっぽどワクワクする。一人でも駄目でも、何人か集まって「3人寄らば文殊のなんやら」でやれば、なにか生まれるかもしれない。
とりあえず私は今年の那古の祭から、扇子でなく房州うちわがトレードマークになるように身につけることから始めることを宣誓します!