入学してはや2ヶ月が経過。
しかし、いままでの訓練はすべて下準備。
ノミ、カンナの仕込みと研ぎから始まり、角材、板材、棒材の加工、そしてほぞ組みなどの接ぎ手の練習。
そのほぞ組みの訓練もついに終了!
写真をご覧のとおり、私の蟻組みはサイヤク。隙間があきまくりで用を足していません。
「どうして俺ってこんなに不器用なんだろう」とか「俺って木工に向いてないのかも」と思わないこともないのですが、そこは30も半ばを迎えた年の功。全く意に介していません。
向きも不向きも、器用も不器用も、技術の巧拙もありません。最後はやり続けたものがモノになることを、今までの人生経験でなんとなくわかっています。
この大失敗の蟻組みもいつか糧になるときが来るでしょう。
ということで、本日からついに「小箪笥づくり」がスタート!
そのための、木取りをみんなでワイワイと始めました。
まずはたくさんの板材を並べてみて、
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それから、そのスライスされた板を、ジグソーパズルのように元の丸太のように戻してあげます。
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こうして同じ板や近くの板から部材をとることで、木の木目や木質が統一された家具を作ることができます。
クラスが4班に別れ、3班が「セン」という木を、1班が「サクラ」を選び、箪笥の部品を板に書き込んでいきます。
引き出しの正面などは見た目重視でかっこいい木目の場所を確保しながら、限られた材料を余すことなく使い切るように線を引いていかなければなりません。
これがなかなか大変です。
まずはさっき言ったように、
・見えるところに綺麗な木目を選ぶ
・無駄がないように部材をとる
ことを前提にしながら、
・木の髄や節を裏側まで見て避ける
・皮の近くの辺材も塗装が染み易く色の変化が大きいので見えるところからは避ける
・割れやシミがどの方向に向かっていくかを想定し避ける
・木表は内側に向かって反りやすいので、引き出し正面では木裏を見える側にする
・木目は左から右へ流れ、上よりは下に偏りがあるほうが見る人が安心感を感じる
などの注意点を気にしながら木取りをしていきます。
あとはチームワークも大切ですね。
明日以降も続きます。