=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

「完成形から考えろ」

2009年09月24日 | 【師の教え】田中語録
いよいよ自主製作がスタートします。

各人が悪く言えば好き勝手なものを作りはじめるのですが、まずは最初に設計をしなければいけません。

その際に先生から一言。

「完成形から考えろ」

これは、設計や工程、作業方法などを作っていく順番通りに考えるのではなく、逆に完成形や最も難しい工程からブレイクダウンして考えろということです。
こうすることで、作業がスムーズになったり問題を予め把握することができるのです。
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おにろく工房

2009年09月24日 | 【インタビュー】木の先人方
鹿児島から遊びに来てくれたMくんを奈良井宿へご案内すると、奈良井駅前に小さな木工ショップがありました。

なんとなしに足を踏み入れてみて数十秒後、お店のご主人とのお話が始まっていました。

ご主人は、高井修さん。
千葉県のご出身で、20年ほど前に上松技術専門校をご卒業され、独立して工房を開かれたそうです。
現在は平沢にご住居と工房、奈良井宿には5坪のお店を持っておられ、私からすればうらやましい限りですが、ご家族を養いながら現在に至るまでにはスキー場のアルバイトをされたりもしてこられたそうです。

品物はお椀や木のおもちゃ、アクセサリーなどが多く並んでいます。
大きな家具を作るには、当然たくさんの木が必要ですし、小さなもののほうがクラフトフェアなどでも小回りがきくこともあって、自然と今のラインナップになっていったそうです。

材料の確保というのは、私が考える以上に大変なようで、独立するのであれば私もしっかりと考えなければいけません。

工房名の「おにろく工房」の由来についてお尋ねすると、それは「だいくとおにろく」という昔話の絵本につながっているそうです。昔、その絵本を読まれたときにたいそう気に入って、技専時代の自主製作の作品の目立たない場所には「おにろく」と書くか刻んでいたそうで、先生にバレたときには怒られた、なんていうお話をもしてくださいました。

高井さんは、お話をしながらも手はひとつの木片をずっと削っていました。

「その木片で何を作っていらっしゃるのですか?」

とお尋ねすると、

「いや、自分でもわからない。彫っているうちに何かになってくる」

いいですねー、こんな台詞いつか言ってみたいと思います。


高井さん、突然でしたがありがとうございました。


■おにろく工房HP
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ウエンジンさまのトチの木(贄川)

2009年09月24日 | 【写真】一本の木
九州で大きな古木を見て以来、大きな木があれば見にいくようにしています。

樹齢数百年、数千年という古木を前にすると、あのなんとも言えない荘厳な感覚に心を奪われ、またこの木が生きてきたであろう時間をタイムスリップして考えてしまいます。すると、この木がまだ細木であった時を考え、それがよくもまあこんなに大きく成長されたこと、まさしく奇跡と思ってしまうのです。

今日は木曽の奈良井宿に来ましたので、その少し先にある「贄川のトチの木」
を見てきました。

樹齢は約1000年。
ちょうど源氏物語が完成したり(1010年頃)、藤原道長が「此の世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたる事も・・・・(1016年)なんて詠っていたころ、この木は芽吹いたことになります。

木の下には小さな祠があり、地元では「ウエンジンさま」と呼んでいるそうです。


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稲刈り後の畑の木

2009年09月24日 | 【写真】一本の木
(長野県松本市)
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