=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

日本3大うちわを、あなたはご存知?

2009年02月17日 | 【メモ】木づいたこと、考えたこと
それは、
京うちわ、丸亀うちわ、そして房州うちわなんです。いずれも国の伝統的工芸品。

でも手前味噌まるだしであえて言うと、房州団扇が一番きれいだと思う。
一本の竹を細かく裂いてきれいに広げたあの「窓」と呼ばれる部分の美しさは他の2種類を圧倒している。
と思う、地元の私は。

しかし、今この工芸品も製造しているところはわずか5軒程度だと言う。
大正、昭和初期の繁栄はいずこへ?

でも、この団扇を眺めていると、様々なアイデアが浮かんでくる。


・品川のエキュートで見たお皿にいろいろな芸能人に絵を描いてもらうイベントのように団扇に描いてもらう。
・中国の有名な伝統的切り絵とのコラボレーションで、団扇に貼り付ける。
・着物には扇子でも、浴衣には団扇でしょ。浴衣ブームに乗って、戦略的に売る
・小売店や飲食店の季節感あるデコレーションとして毎年採用してもらう
・原宿のギャルに売る
・ヨドバシカメラの外国人コーナーにおく
・二酸化炭素削減のチームマイナス6%にかこつけて、各自治体の納涼イベントとジョイントする
・路上のあいだみつを風の詩人、言葉書きの人達につかってもらう

どのアイデアも、ありきたりでいまいちかもしれない。
でも、業界の先行き暗いんだよねーなんて話をしているよりも、こういうことを考えている時間のほうがよっぽどワクワクする。一人でも駄目でも、何人か集まって「3人寄らば文殊のなんやら」でやれば、なにか生まれるかもしれない。

とりあえず私は今年の那古の祭から、扇子でなく房州うちわがトレードマークになるように身につけることから始めることを宣誓します!
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生命力!

2009年02月12日 | 【写真】一本の木
切り落とされた枝の傷口がふさがりつつあるーーーーー。
すごい!!

横浜市関内(神奈川県)
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キヤアンティーク

2009年02月12日 | 【お店】木になる家具や、道具やさん
横浜のお店です。

椅子がたくさんありました。

私は、シーパーズチェアという
羊の毛刈りのときに座る低くて背もたれが長い椅子が気に入りました。

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西郷どん

2009年02月11日 | 【写真】一本の木
上野公園にそびえてる。

それにしても休日の上野公園って、こんなに寒いのに訪れる人多いんですね。びっくりしました。

上野(東京都)
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クワイエットアワーズ

2009年02月10日 | 【お店】木になる家具や、道具やさん
・バンブーとの組みあわせの家具は、日本になじみそうです。

・成長の早いゴムの木を使ったりもしているそうです。

→HP
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工芸花森

2009年02月10日 | 【お店】木になる家具や、道具やさん
社長さんのような方に丁寧に説明していただけました。

この家具は30年使っても大丈夫とおっしゃっていた言葉に、
私は、
「自分は何年に設定するのか」
と考えました。

たんに長く持てばいいものでもないと思う。
何年持つ家具を設定して
それにあわせた作り方をすることが大切だと思った。

また現在の家具は、
見えるところだけ作っているというお話も伺った。
脚のうら、手すりのうら、そんなところを触ってみるとわかるらしい。

松本民芸は西洋式の家具を見本にしながら、
日本式に合わせているようで、
たとえば椅子の高さは、西洋なら靴を履いているけど、日本では靴を脱いだ高さにしたほういいなど。
細かな気配りですね。
また、ご高齢の方は椅子の手すりを支えにして立つこともあるので、倒れないように設計しないといけない。

面白い椅子では、
「ドリンカーズチェア」
というものがあって、馬の脚のような脚をしているのですが、なんでも酔っ払いがフラフラしながら座っても倒れない椅子だとか。
そういうアプローチもあるんだなと思いました。

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小さくても一人前

2009年02月09日 | 【写真】一本の木
小さくても一人前よ。この見事なプロポーション。

実家の畑にあった小さな梅の木ですが、見事な枝ぶりに花を咲かせていました。

館山市那古(千葉県)
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母親に言われたパン屋は見つからず

2009年02月07日 | 【写真】一本の木
「山あいに美味しいパン屋さんがあるから、注文してきて」

と言われたけど、目的のパン屋は見つからない。

後でわかったけど、この木のあったところを左に行けばよかったんだって。

館山市那古(千葉県)
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あこがれの彫物師

2009年02月06日 | 【インタビュー】木の先人方
「六軒町の彫物がある~!」

六軒町とは地元でも有名な山車のひとつで、その囃子台の上で大きく羽を広げた鳳凰は全国でも珍しいと言われています。その山車の彫物の一部があるんです。すぐそこに。
ここは稲垣木彫刻所。私が館山の電話帳でたまたま見つけて訪問させて頂きました。

当主の稲垣さんは、地元で有名な彫物師の後藤家で修行し、現在は神社仏閣の彫物や山車の彫物の修理をしていらっしゃいます。
木彫には私も大変興味があり、実を言うと家具作りと迷ってしまうくらいの魅力があるのです、なんといっても私が木を使う仕事を選んだ原体験は、小学校の時の図工技術で扱った彫刻刀のあの「グリッ」ていう木を抉るときのえもいわれぬ感触だからです。
さらに地元の祭りで引き回される山車好きですから、こんな木彫の現場に足を踏み入れさせてもらえるなんて感動ものです。
しかも、目の前には六軒町の彫物、正確には昔稲垣さんが修理をされた以前の六軒町の鳳凰の横の羽の部分ですが、金色に塗られその何重にも流れる羽の動きは私も見覚えがあります。それがこんな間近で見られるとは!

話をさせて頂いてわりとすぐに結構ダメージのあるお言葉を頂いた。

「彫物師もなんでもそうだけど、やっぱり才能が大事じゃない」

彫物の下絵も自身で描く彫物師にとっては絵の能力も必要で、これはやっぱり小さな頃から絵を描くのがうまい奴はうまいし下手な奴は下手。
もちろんそれだけではないですが、けっしてこの才能の部分は小さくはないというお話です。
絵心についてはノーコメントの私としては少々ショックでした。

ですが、稲垣さんからは職人としてもっと大切なことをいろいろとお話いただきました。

ひとつは勉強すること。
当たり前ですが何事も勉強を怠らないことが大事。
「武士が彫られた山車が作られた時代は江戸末期や明治、ちょんまげに刀をぶら下げた侍を実際に見て育った人達と背広を着ている現代の彫物師では環境が違う。」
それを様々な文献や資料を頼りに調べることも必要だし、いろいろな本を読むことも大事だそうです。
美術集などはものによっては一万円くらいもする高価なものもありますが、
「一冊本を読んで何かひとつでもためになることがあればいいじゃない。そんなもんだよ」
というお話も頂きました。

そして究極的にはものづくりは、「いつ刀を置くか」が常に悩みどころ。
だそうです。
完璧と思ってしまったら職人終わりというならば、完璧にいいものを作るということが不可能だとしたら、いったいどこでその手を止めるのか。とても深い問題です。
現存する地元の山車のほとんどを手がけたと言ってもいい明治末期から大正にかけて活躍した「後藤利兵衛橘義信」という地元の名工がいらっしゃいます。
彼の甥で一緒に製作もした義房さんが言っておられたそうです。
「義信さんは常に『こんなんじゃ笑われちまう』と言っていた」と。
稲垣さんから見ても手間隙をかけすぎるくらいかけている作品にはそんな言葉を十分感じさせる力があるようです。
しかし一方でその手間は家計に影響を与えていた部分もあったようです。


昔船井総研の小山社長がおっしゃいました。「

人間は二度死ぬ」と。

ひとつは本人の寿命による死。
もうひとつが本人に伴う記憶がなくなることだと言います。
自分の奥さんや子供も亡くなり、自分のことを話す人や記憶を持っている人が誰もいなくなったとき二度目の死を迎えるそうです。
未来のことを考えたり名を残すということを目的にがんばっている芸術家は少ないとは思いますが、作品を残されてから100年近くが経とうとしている現在でも橘義信さんのお名前は光り輝いています。

名前を残る残らないは別として、今を精一杯生きたからこそ名前が残り、今がいい加減で未来にだけ名前が残るということはありえません。
さすればいずれにしても私達がやるべきことは自ずとわかってくるというものです。

稲垣さん、ありがとうございました。
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海からの潮風が

2009年02月05日 | 【写真】一本の木
感じますか?丘の上まで吹き上がってくるほのかな潮風が。

南房総市千倉(千葉県)
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