=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

なんじゃもんじゃ

2009年06月13日 | 【お出かけ】木のむくまま
伊那の写真屋さんを中心に実施している写真展「なんじゃもんじゃ」に出展しました。

この写真展のテーマは、「なんじゃもんじゃ」、つまり「何だこれ?」って思うような一種変わった作品が求められています。

本日会場の伊那市図書館に行って見てきましたが、中には本当に「これなんだろう?」と思って顔を近づけて見てしまう作品もありました。
今後伊那の写真愛好家の方々ともお知り合いになれたらいいなと思います。

<写真展情報>
場所:伊那図書館
期間:6月12日~6月21日(15日は休館日)


ところで、みなさん「なんじゃもんじゃ」という木があるのをご存知ですか?実はこの写真展の名前自体は樹木の「なんじゃもんじゃ」からとっているのです。
雪のような花を木全体につけることから「雪の花」とも呼ばれていて、和名は「ヒトツバタゴ」という珍しい木のようです。岐阜県など一部にしか自生しておらず、天然記念物に指定されている木もあるそうです。

→参考HP(熟年夫婦の悠々紀行)

当初は「なんじゃもんじゃ」の木もこの写真展の名前の由来も知りませんでしたが、思わぬ木のつながりになんだかご縁を感じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

切り身の魚が泳いでる

2009年06月13日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
小箪笥を作るための木取りがどうにか終わりました。

板材には、すったもんだの挙句に材料の線が引かれました。

これが板になって、箪笥になるんです。


よく聞く話になりましたけど、最近は海の中を魚の切り身が泳いでいると思っている子供がいるという話。

木についても同じだと思います。
私自身について考えてみると、山に生えている木は知っていますし、箪笥の姿も知っているわけですが、実はその間がいまいち想像できていなかったと思います。

丸太が耳(木の皮)がついた「板材」になり、そこから「部材」を切って箪笥の「材料」とする。
もちろんこのように頭の中ではわかっているのですが、「板材」から「部材」になるあたりは、結構な変化だと自分では思っています。

それが今日、自分の手でできたことはうれしかったです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひらめきレシピ

2009年06月13日 | 【日記】いろいろ
冷凍うどんを釜揚げ風にして食べようとうどんを温めていたのですが、葱の代わりとして台所にあったものがパセリ。
パセリでもいいかと思いながらパセリを刻んでいるときに、ほぼ0.5秒で思い浮かんだ「洋風釜揚げうどん」

①あつあつのうどんに、オリーブオイルをかける
②続いてポン酢をかける
③刻みパセリをのせる
④ゴマを少々振る
⑤あれば、粒粒マスタードをそえると、味の変化がありなお美味しい

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっと遠回り

2009年06月13日 | 【写真】一本の木
授業以外にもいろいろと投稿してしまい、最近出番のなかった「一本の木」カテゴリーです。

家からちょっと遠回りして、畑を見ながらコンビニに行くコースにある木です。

伊那市(長野)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊那の夕焼け

2009年06月11日 | 【日記】いろいろ
正確には、伊那には夕焼けはありません。
南アルプスと中央アルプスに挟まれた伊那谷は、日の入りも早く太陽が山の後ろに沈んでしまいます。なので、夕焼けというのはそんなに期待してはいけないのです。

今日のお写真も夕焼けとはいいづらいですが、中央アルプスに沈む前の景色でした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いよいよ物体づくりへ

2009年06月11日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
入学してはや2ヶ月が経過。

しかし、いままでの訓練はすべて下準備。
ノミ、カンナの仕込みと研ぎから始まり、角材、板材、棒材の加工、そしてほぞ組みなどの接ぎ手の練習。
そのほぞ組みの訓練もついに終了!

写真をご覧のとおり、私の蟻組みはサイヤク。隙間があきまくりで用を足していません。
「どうして俺ってこんなに不器用なんだろう」とか「俺って木工に向いてないのかも」と思わないこともないのですが、そこは30も半ばを迎えた年の功。全く意に介していません。
向きも不向きも、器用も不器用も、技術の巧拙もありません。最後はやり続けたものがモノになることを、今までの人生経験でなんとなくわかっています。
この大失敗の蟻組みもいつか糧になるときが来るでしょう。

ということで、本日からついに「小箪笥づくり」がスタート!

そのための、木取りをみんなでワイワイと始めました。

まずはたくさんの板材を並べてみて、

"


それから、そのスライスされた板を、ジグソーパズルのように元の丸太のように戻してあげます。

"


こうして同じ板や近くの板から部材をとることで、木の木目や木質が統一された家具を作ることができます。

クラスが4班に別れ、3班が「セン」という木を、1班が「サクラ」を選び、箪笥の部品を板に書き込んでいきます。

引き出しの正面などは見た目重視でかっこいい木目の場所を確保しながら、限られた材料を余すことなく使い切るように線を引いていかなければなりません。

これがなかなか大変です。

まずはさっき言ったように、
・見えるところに綺麗な木目を選ぶ
・無駄がないように部材をとる

ことを前提にしながら、

・木の髄や節を裏側まで見て避ける
・皮の近くの辺材も塗装が染み易く色の変化が大きいので見えるところからは避ける
・割れやシミがどの方向に向かっていくかを想定し避ける
・木表は内側に向かって反りやすいので、引き出し正面では木裏を見える側にする
・木目は左から右へ流れ、上よりは下に偏りがあるほうが見る人が安心感を感じる

などの注意点を気にしながら木取りをしていきます。

あとはチームワークも大切ですね。

明日以降も続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「逃げるな、ここはカルチャーセンターじゃねえ」

2009年06月09日 | 【師の教え】田中語録
ほぞなどの切断の際、切り過ぎてブカブカになってしまうとやり直しがききません。そこで多少余裕をみて切り落とすのもひとつの方法ですが、すると今度はその後の作業が大変です。趣味でなく仕事として効率よくこなすには、のこぎりの切断からきっちりと寸法どおりにこなさなければいけません。(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誰にも負けない!

2009年06月07日 | 【お出かけ】木のむくまま
本日は、先週雨で流れてしまったリンゴの摘果体験に再チャレンジ!
Kちゃんファミリーと参加してきました。

数日前の天気予報とは大違い、見事な晴天と涼やかな風が吹く最高の天気でした。

見てください、この前まで花を咲かせていたリンゴの木には小さいながらももう実がなっています。
作業内容は、はさみを使って、このいくつも集まってなっているリンゴの実の中から一番大きなものを残して、他を切り落としていくものです。

◆before


◆after




この作業を終えたあとでもまだかなり実の数があるので、そこからは今度はプロが登場して、最終的に残す実を選んでいくのです。

つまり、私達が食べているリンゴの実は、こうして選別に選別を重ねた中から選ばれた優秀で運がいいリンゴの実なんですよ。
そして、もちろんこの摘果を含め、作業はすべて農家の方の手作業。今日初めて体験してみて、その大変さを知りました。
(3時間で5,6本の木の下のほうだけ完了しました)
リンゴ1個が高いか安いかはともかく、1個1個に感謝をして食べなければ、農家の方にもリンゴにも悪いことを改めて感じました。

作業は、調子に乗ってくるとパキッって切って、ボトッと落ちる。パキッ、ボトッ、パキッ、ボトッで軽快に進んでいき、気持ちいいですが、ときどき同じくらいの大きさの実が並んでいて、どちらを残すか迷ってしまうことがありました。

さて、こちらのリンゴ畑のご主人とは、偶然にも私の笛を通じてお知り合いになることができたのですが、作業をしながらもいろいろとお話をしていただきました。

その中で一番心に残っている言葉は、
「自分のつくるリンゴの美味しさは誰にも負けない」
その気持ちでやっているという気迫でした。
春から、いやその前の年から手塩にかけて育て世話をしてきたリンゴの木は、それこそ子供のように思っているかもしれません。そんな大事なものを私達にも触れさせて任せて頂けるのですから、強い気持ちを持ちながらも、寛容な気持ちも持っていなければできないと思いました。
ねずみやもぐら、カラスに様々な病気、そして近年の異常気象。リンゴがしっかりと成熟して出荷するまでの障害とか不安要素は数えたらきりがありません。とりわけ気象だけは人の力だけではどうにもなりません。
そんな状況の中でも、「誰にも負けない」ものを作るために労を惜しまない。
季節に追われる作業、今日やるべき仕事を全力でやる。

繰り返しになりますが、大自然を相手にする農業は、強い気持ちと寛容な気持ちが必要だと思います。
決められた期日に決められた仕様と品質のアウトプットを求められることが常識な他の産業と比べ、農家の方には「人事を尽くして天命を待つ」といった心の広さを持っているのかなと、本日の作業を通して実感したのでした。

さて、後は秋の作業、そして収穫もお手伝いし、年末には自分が関わったリンゴを丸かじりすることが夢です。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

工夫とアイデアで「骨の髄までしゃぶりつくせ」 in 駒ヶ根くらふてぃあ杜の市

2009年06月06日 | 【お出かけ】木のむくまま
先週のクラフトフェア松本に続き、今週は駒ヶ根で「杜の市」がありました。
こちらは駒ヶ岳ロープウェー乗り場に程近い広大な森林スペースに、およそ600以上の出展で行われていました。

ハンドクラフトによる木工、陶芸、衣服、雑貨などのサイトに加え、和太鼓や大道芸、絵描きさん、アルプスフォルンなどのアトラクションの企画もある多彩なイベントでした。

たくさんのお店を回るのは大変でしたが、
各職人、作家さんの作品にたくさん触れ学ぶことで、私は新たに思い立ったことがあります。

それは「一度手にした木材を使いつくし、それこそ骨の髄までしゃぶりつくそう」ということです。

木は再生可能なエコ資源ではありますが、かといって立派な木に育つまでには長い年月が必要で、やはり他の資源と同じく限りある資源として捉えていかなければいけません。

しかし、私の場合4月に営林署のアウトレット市で購入した木で部屋の棚を作る際、不要な長さのために切り落とした部分は、それ以外の使い道を考えずに安易に手放してしまいました。自分の部屋に合った棚ができたことだけに満足し、それ以外の部分はゴミとして考えていたのかもしれません。

しかし、会場の皆さんは違います。間違っていたら申し訳ないですが、多くの皆さんは小さな木材の破片や端材なども、箸置きや写真を挟んで立てる台などに加工していました。市販のカッターの柄の部分を木にして握り具合を高めオリジナルにしたり、木のはがきにしたり。


そのような工夫とアイデアの結晶を目の当たりにして、反省しきりでした。

でも同時に、日常生活を見渡せば、ちょっとしたアイデアでどんなところにも木を利用できる、そんな木の無限の可能性も再認識できました。


くらふてぃあ杜の市 は明日まで。明日も晴れることを祈っています。




..................................................................


◆本日のお買い物「バードコール」
ヨーロッパなどで狩猟の際に使われていたもので、ネジを回すと鳥の鳴き声のような音が出る。

→Tanu Craft



◆体験コーナーのあった板金屋さんのサイトでコーヒー入れスプーンづくり




→ブリキや彰三さん


◆魚系の陶器やシルバーアクセサリー専門などがあり、魚類系の好きな人の多さを感じる。



◆南方系の重厚な木に見えましたが実はヒノキ



◆コカコーラやビールの廃瓶を使ったガラス工房



◆鏡に映る裏側に小さな虫たちが隠れていてかわいい



◆新聞紙などで作った植木鉢。他にも和紙でできた洗える帽子のサイトもありました。



◆祭り好きな私は、伊那の和太鼓集団「大太坊」も見てきました。私はやっぱり笛が入る演目が好きですね。



◆伊那と並ぶ駒ヶ根名物「ソースカツ丼」を、クラスメートYさんのオススメする「ガロ」で食べてきました。1時間待ちでした。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千と千尋の神隠し

2009年06月05日 | 【日記】いろいろ
金曜ロードショーでやっていました。

見るのは初めてです。

名前だけは聞いたことのある「湯婆婆」も理解できました。(ほんと顔でけえ)

なかでも、「よろずの神様達が湯治にやってくる」という設定がとてもおもしろかったと思います。

他の一神教の宗教と違って、日本はよろずの神という数百の神様がいるのって、とてもワクワクしますよね。

伊那に来てからは、豊かな自然と山を眺めたりすることが増え、それぞれにポッチャリした姿かたちのいろいろな神様がいると思うと、失礼かもしれませんがとても親近感が湧きます。(もちろん神様は怒ると怖いので、尊敬と畏怖も持ち合わせなければいけないと思います)


さて、ご存知の方も多いと思いますが、この「千と千尋の神隠し」にはモチーフになった里があるそうです。

それは、信州の南にある「遠山郷」

今年中に是非一度訪れてみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする