エバーグリーン (いつまでもあほい)

酒と映画と本を愛し 音楽なら何でも
名前と同じで気(木)が多い

今更だけど
人間到る処青山有り  

水を差すようですが

2010-04-04 23:10:21 | Weblog

私が好きな作家に
坂口安吾という人がいます
日本文化私観を高校生の頃読んだのが
初めだったと思いますが
安吾巷談を読んではまりました
評論集や随筆もものにしていましたが
推理小説でも傑作を残しています
その作品の一つが映画化されましたが
私が新潟の豪農の館北方文化博物館に行った折
安吾の不連続殺人事件(曾根中生監督1977年公開)
の映画撮影にちょうど出くわしたのを覚えています
おっと!!! 話がかなり横にそれました
その坂口安吾の短編作品に
桜の森の満開の下という作品があります
と言っても つい最近
文豪さんへ。ダ・ヴィンチ編集部 編
(今流行りの様々な作家による近代
文学トリビュートアンソロジー作品)
で 初めて読んだのだが
ちょうど今 桜は満開の時期を迎えて
あちこちで花見で盛り上がっているようだ
それに水を差すようだが
小説 桜の森の満開の下では
満開の桜を不気味???怪しいもの
物の怪の潜む場所として
旅人などは桜の下を通行するのを避けていたとか
桜の下で酒を飲んでドンチャン騒ぎをするのは
古では考えられなかったように
書いてあった
本当に古人は桜をそんな風にみていたのか
安吾の創作なのかもしれないが
これからは桜の見方が変わってしまいそうだ

 


 




 

コメント
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