若い頃は五木寛之さんの作品にはまって
単行本の発刊まで待ちきれず
月刊誌の連載を心待ちにして読んでいた
しかし いつのまにか作家の方向性が変わったのと
自分の趣味が変わって
90年代はほぼ読むことはなくなった
この随筆については
自分で買った覚えがないのだ
ブックカバーを外して蔵書の整理中に見つけた
きっと娘にねだられて買ったものだろう
作家の思い入れの詰まった品々について書かれている
何気なくめくって読んでるうちに夢中になっていた
特に表紙の写真の与勇輝の人形の紹介文を読んで
人形に興味が湧いてきた
そういえば いま岡山市のデパートで9月17日まで展覧会が
開催されているはずだ
早速行ってこよう
やっと猛暑酷暑を抜け朝晩は
秋を感じるようになってきた
エアコンを切っても
寝苦しくもなくなり 秋?眠暁を覚えずで
その心地よさについつい二度寝する朝もある
そんな折も折 春でもないのに
「花だより」が届いた
と言ってもこれは嬉しい便り
「みをつくし料理帖 特別巻の花だより」の事
予告は聞いていて 楽しみにしていた本だが
一度完結してしまったのでことさら嬉しい
早速秋の夜長を楽しもうと思う
先日よく確認しないで児島の塩田王
野崎邸に行ったら休みで拝観できなかったので
今日行ってみた
山田方谷と親交があったのは知っていた
西郷隆盛や勝海舟の書と並んだ方谷の書を
思いがけずたくさん見ることができた
台所には何だこれ ??ワインの抜栓器だと
テレビ番組の影響か近頃よく俳句を耳にする
いま読んでいる原田マハの短編集の中に
種田山頭火の句が紹介されていた
「どこに向かうか ただの点々」小説とは別の映像が
その句を読んでサアーッと浮かんで来た
子供の頃「 晩用」と称して
手伝いで風呂焚きをよくやらされていた
水道もなかったので
裏の池の水をバケツで何杯も風呂釜に提げ汲み薪をくべ
五右衛門風呂の湯を沸かすのだが
火の用心にじっと火の前に座り込んで火の番をする
風呂の焚口の黒い煤に溢れた火が点々と灯って見えるのを
これを観て祖父は村の衆が松明つけて祭りに行っとると
昔語りのような口調で聴かせてくれていたのを思い出した
これが山頭火の句のモチーフなのだろう か?
いつも覗きに行く古書店で見つけた
白土三平のカムイ外伝
取り敢えず1・2・3
懐かしくてつい手を出してしまった
何年前のコミックだろうか?
赤茶けた奥付を見ると。
昭和58年8月1日初版第1刷発行とあった
がこれは昭和51年からビックコミックに連載後
小学館文庫に収録されたものだ
当初 青林社 の月刊誌ガロ に1964年から掲載された
カムイ伝のスピンオフ作品だが
経年に従い掲載誌も変化があったようだ
おいらは高校生時代 ガロ 誌上で白土三平の
カムイ伝を読んだ記憶がかすかにある
白土三平の作品としてはアニメ化された「サスケ」に
夢中になったことをよく覚えている
何れにしても半世紀を経てまたこの本を
再び手にする事になろうとは・・・
やっと暑さも和らいできたので
岡山道一日乗り放題のサービスを使うことにした
サービスは蒜山インターまでなのでそこからは一般道を使って
大山寺まで車を走らせた
海抜800メートルの奥大山は流石に涼しい
正午の時点で約25度だった
写真だけだが高原の風を感じてもらおう