本屋大賞ノミネートの「ラブカは静かに弓を持つ」
は音楽物だった
今回はチェロ奏者の話だ
書店員さんは音楽を題材にした小説がお好きのようだ
「ラブカは静かに弓を持つ」を読み始めてすぐに
宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を思い起こす
ゴーシュ(仏)=不器用という意味だ
この作品には生きる事に「不器用」な男が
悪戦苦闘する様子が描かれている
要するに不器用なチェロ弾きの話なのだそれにしても
作者もセロ弾きのゴーシュを下地に書いたのだろう
何故チェロをセロと言ったのかな?
あの本の発表当時はそういった言い方が普通だったのかな?
チェロだったらヨーヨーマだろうと思いついて
唯一持っているヨーヨーマのレコードを聴く事にした
若かりし頃のヨーヨーマの笑顔が可愛いやつだ
プレーヤーに載せる バッハのソナタだ ケネスクーパー
のチェンバロが伴奏で入っているやつだ
読み進めて行くうち 見知らぬ言葉にたどり着いた
(戦慄きのラブカ)
「戦慄 センリツ」と書いてワナナクと読むらしい
今までセンリツとしか読んでこなかったので驚いた
元々は和那那岐弖と書いて=ワナナクだったらしい
それが何故 戦慄くという表記になったのか謎だ
言葉としては知っている(怖さの為に手足が震える事だ)
知らぬ言葉を調べるのは面白い
また本題から逸れてしまった
学生の頃は先生の授業中の脱線が楽しみだったのを思い出す
物を知ればつい披瀝したくなる 同感である