先日田舎の地区民運動会に参加した時
イイソを綯(な)うという言葉を久しぶりに聴いた
田舎の運動会ならではの競技縄綯い競争の時だ
おいらの子供の頃 10月の稲刈りの時期になると
子供でも夜なべにイイソを綯された
今はコンバインで稲刈りをするようになって
イイソを必要としなくなったので今では死語かな?
前の年に刈り取り脱穀し終わった稲藁は
納屋に大事に保存してあった
その稲藁を持ち出して
水を打ち木槌で叩いてほぐした後
束から数本引き抜いて
尻や脚で端を押さえて撚りあわせ紐にして行く作業を
イイソを綯うと云う
さてさてイイソとはどんな字を書くか?
イイソとは何か暫し考察してみた
ソとは赤苧(アカソ)青苧(アオソ)の苧(苧麻)カラムシ(茎蒸)
おおよそ麻紐をさす言葉だ
そこからイイソとは稲藁から作った紐 飯苧(いいそ)
又は
縛る紐 結苧(ゆいそ)
の訛りではないかな?と考えました
稲藁が黄色なので黄苧キイソから来たかとも考えましたが
実際に黄麻(こおま)という麻もありました
黄麻はジュートと呼ばれ標準和名を綱麻と呼ぶそうです
ここまで書いたものはあくまでも私説ですが
失われようとする言葉を考察するのも又面白いもの
赤麻赤そ
青麻(いちび)