撮りためた「美の壺」というビデオを観ていたら
懐かしい緑の芋虫の映像が映り出た
中学生の頃だったから
六十年くらい昔のことだ
家の庭をグロテスクな大きな緑色の芋虫が這っている
気持ち悪くて踏みつぶそうと思って足を上げると
親父が辞めとけ!!
と叫んだ
その虫はヤマカイコさんというんだ
近頃ではあまり見んようになった貴重なおかいこ(蚕)だ
正式には天蚕 山繭と呼ぶらしい
夜 あかりに誘われてよく飛んできていた大きな蛾(山繭蛾)
の幼虫だったのだ
その頃には我が家でも養蚕はとっくに辞めていたのだが
いずれにしても近頃では絶滅してしまった貴重な天蚕なのだそうだ
くぬぎという低木の葉を食べるそうだが
そこでもう一つ思い出した
くぬぎの木の葉は
低木で取りやすいので
節分頃に柏餅を作る時使っていた葉っぱは
故郷では柏の木ではなくてこの椚クヌギの葉だったなー
大昔の話だ懐古(蚕)趣味かなー?