1990年に刊行された開高健のALL WAYS Ⅰに
今のロシアとウクライナの戦いを
暗示することが書かれていたので
読み返してみた
この章ではアフリカのビアフラについてかかれていたのだが
その一文が興味深いのでコピペしてみる
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ビアフラはその異様な限界を示し、たたかいに
たたかったのだったが、とどのつまり陥落するしかなかった。
これはいい教訓であった。痛烈な明示であった。
何が''解放,,で、何が''叛乱,,であるか。その限界と
質は何によって決定されるか。
北京やモスクワの世界構想にあうかあわないかが
事態の致命部分を決定する。
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今この戦争を対岸の火事として
あたかもテレビゲームのどんぱちのように
TVモニターを眺めている者たちに
今
現実に起こっている惨状を理解する事は無理である
少しでも知ろうとするなら
開高健の書いた「輝ける闇」か
本書「ALL WAYS」を読んでみて欲しい
これは絵空事を描いたものではないのだ