テレビ番組の影響か近頃よく俳句を耳にする
いま読んでいる原田マハの短編集の中に
種田山頭火の句が紹介されていた
「どこに向かうか ただの点々」小説とは別の映像が
その句を読んでサアーッと浮かんで来た
子供の頃「 晩用」と称して
手伝いで風呂焚きをよくやらされていた
水道もなかったので
裏の池の水をバケツで何杯も風呂釜に提げ汲み薪をくべ
五右衛門風呂の湯を沸かすのだが
火の用心にじっと火の前に座り込んで火の番をする
風呂の焚口の黒い煤に溢れた火が点々と灯って見えるのを
これを観て祖父は村の衆が松明つけて祭りに行っとると
昔語りのような口調で聴かせてくれていたのを思い出した
これが山頭火の句のモチーフなのだろう か?
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