先日、新聞の広告欄に載っていた本が気になって
この週末に、自動車(オートバイ)関連の本に強い書店を訪ねてきた。
三樹書房から発刊されている本なんだけど
このマニアックな版元の新刊が配本される書店はそうはない。
モーター関連の新刊書は三河なら安城の夢屋書店がベストだ。
行楽地に向かうクルマの列にのまれてノロノロと銀ジィ(R100RS)を走らせた。
はたして夢屋には目的の本が陳列されていたよ。
「ロードスターと旅に出る―この車を相棒にしたからには、一度はやってみたいこと」
三樹書房刊 ISBN978-4-89522-535-9
著者は中村 淳 小説家だと云うことだが、すみません存じ上げません。
ロードスター、とは勿論ベンベとかハーレーのではなく
マツダさんのスポーツカーだ。
著者の中村さんがある初夏の日々に北海道をツーリングした記録を本にしている。
中村さんはロードスターのオープンにこだわっていて
そのやせ我慢具合は、ボクたちオートバイ乗りと良い勝負ができるほどで、
雨に濡れながら走り続けるダンディーさ加減にしびれる。
読んでいて、何で彼がクルマなのか、歯がゆくなる。
「中村さん、コッチにいらっしゃい」
「あなたは間違いなくコッチ側の人間でしょ?」
〇
フェリーに揺られながら、船倉にあるロードスターを思って眠りに着く、
なんてロマンチストなんだろうねー。
でも、中村さんも書いていたけど
「足ではなくて、相棒になってくれる車」は「昨今、稀有である。」
本の中では日産のフィガロやパオ、光岡のビュート、旧ビートルや旧ミニなどを
そんな「相棒」車に挙げていたけど
ボクはラシーンや旧フォレスターも良いなと思う。
それにしてもこんなに自動車メーカーがあって
こんなにも車種が多いのに
クルマもオートバイも、なんで売れてないとか云うんだろうねー。
一体全体何台売れないとご飯食べていかれないの?
〇
買い物客でごった返す道の駅で銀ジィ(R100RS)を停めて、缶のコーヒーを啜る。
間違いなくコイツは「相棒」だなー。
銀ジィ:「早く帰ってホイール磨いてくれよん!」
ボク:「わかった、わかった、じゃ1発で始動しろよん!」
なんてね