リアブレーキ・マスターシリンダーのオーバーホールに手間取って
ずーっと帰ってこなかった銀ジィ(R100RS)がやっと帰ってきた。
メインは、銀ジィにとって何度目になるのか定かでない車検だ。
腰が悪くってとてもオートバイに乗れる感じじゃなかったんで
仕上がりが遅くなったのは却って都合が良かった訳だ。
製造から28年たったR100RSを納車してもらってちょうど1年。
今までにいったい何人の人がこのオートバイを所有し
どんなふうに扱って来たのか、まったく不明なのだ。
ましてや新車のR100RSにも乗ったことがないので
自身の僅かな経験とショップのメカニックの意見を聞きながら
徐々にイニシャライズ&アップデートを進めてきた。
もちろん懐具合との兼ね合いも大きくて
まだまだ満足のいかない個所もあるが、なんとなく「いい感じ」に仕上がってきた。
〇
今回の整備個所はニュートラルスイッチの交換と
ステアリングステムナットの締め付け調整、
そしてリアブレーキ・マスターシリンダーのオーバーホールだ。
タイヤを新品(メッツラーパーフェクト)に換えてから
70~80km/hの間でシミーが出ていたんだけど
タイヤの空気圧を調整しても、ステアリングダンパーを効かせてもどうにもならないので
今回ステムナットの締め付け調整をしてもらった。
それと合わせてエンジンマウントとリアスイングアームの締め付けも調整。
結果は今のところOKだけど、神経質に云えば微かにまだ揺れが残ってるかな。
ニュートラルスイッチはオイル漏れの定番。
最近はかなりひどくなってきたので新品に交換した。
でもいずれまたここはオイル漏れするでしょう。
リアブレーキのマスターシリンダーはタッチがギシギシしていたので
オーバーホールしてもらった。
結果ペダルのタッチがすごく繊細になって、
30年前のブレーキとは思えない上質な踏みごたえにびっくりしたよ。
〇
ひと月ぶりに走らせた銀ジィ(R100RS)は
わかっていてもなかなか手ごわい乗り味だ。
エンジンの回転とクラッチの操作をぴったりシンクロさせると
他では絶対に得られない心地よさに包まれる。
が、久しぶりなのと例の腰痛の後遺症で
どうも上手く銀ジィの調子に合わせてやれない。
もちろん何の問題もなく交通の流れに乗って走らせることは出来るのだけれど
シートの着座位置やハンドルのつかみ方もなんだかしっくりこない。
ギクシャクしてるわけじゃあないけど
なんとなく上手くいかないまま、家まで戻ってきてしまった。
復活の走りはまだちょっとおあずけみたいだよ
〇
家に戻って、今回ついでに取り寄せてもらった部品を交換した。
メインスタンドのストッパー。
左が度重なるオイル漏れでゴムが溶けて金具だけになってしまった残骸。
右が新品。金具の上からゴムを溶かして固めただけの様に見える。(たぶんそれだけ)
すごい作りだね。
マフラーの後ろ側の連結パイプに直付けされている。
このゴムがないとスタンドを上げるたびに
「ガコン」という精神衛生上そうとう良くない音を毎回聞くことになるよ。
もうひとつはスロットルのカムを回すチューブ(グリップ付き)
これが古いヤツ。ギアの山がボロボロ。
そいでもってコイツが新品。
すごいよ新品!山がキレイに並んでるよー(ってあたりまえ)
サクッと付け替えてみたけど、あんまり効果なし。
カムも換えないとダメなのかなー。
また今度換えちゃオー
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てな感じで1年かかったリセットもようやくひと段落。
上が、去年の銀ジィ。
そして、下が今の銀ジィ。
見た目はなーんにも変わらんけど
なんとなくひと通り手が入って
自分自身が銀ジィの状態を把握できてることが大きな違い。
作られて30年目の夏を迎える西ドイツ生まれのオートバイ。
来週は梅雨入りしてなければいいんだけど・・・・・・
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