ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとずうっとオートバイがいちばん好きだった

リスタート ー「星」という名のオートバイー

2016年11月21日 | BMW以外のオートバイたち
オートバイにつるんで乗って、集団でバカ騒ぎしたり、ドヤ顔してのさばるやつらが気味悪くて

なんだか感じのわるいやつらばかりだなオートバイ乗りは、なんて思ってた。

大きな音を立てて山の中を走ったり

ものすごいスピードで迫ってきてところかまわず追い越していったり

地べたに座り込んでげたげたバカ笑いしたり

何十台もオートバイを束ねて国道や高速を練り歩いたり

空気読めないとは、オートバイ集団走行と書くんだろうな。

あー、でもボクもその一味と同じオートバイ乗りなのかと思ったら

急にオートバイに乗ることが嫌になって、大好きだったはずのオートバイたちまで売り払ってしまった



でもあれから3年

あたりまえのことだけど、ひとのことなんてホントにどうでもよくなって

ひとのこと気にして、考えてることがホントにバカらしくて

気がつけば、もう一度オートバイを手元に置きたくなった

もちろんこの3年の間まったく2輪の乗り物に乗ってなかったわけではなく

カブの110に乗ってたんだけど……

きびきび走らせることに夢中になっちゃう性格のエンジンだし

そもそも「磨けない」んだよな、あいつ


季節の空気を切り裂きながら

ピストンの、クランクの、存在を感じながら

スロットをとおして内燃機械の精密さを感じながら

オートバイと会話しながら走っていたい



大きいやつはそれだけで尊大だし

外車も主張しすぎる

小さくて主張しないやつがいい


そうやって何か月もかかって出会ったのがこの「新しき相棒」

5年位前に「大平峠」に響き渡るエキゾーストにしびれた

こんなにちっこいのに立派な存在感



それはこいつがオートバイそのものだから、だと思う