きょうは騒がしい朝を迎えた。何しろ、一時バシャバシャとまるで土砂降りのような音がした。あられだった。登校途中の児童たちは傘を差したまま立ち止まっていた。怖かったのだろう。金沢で初あられ。
あられが降り始めると、物理学者で人工雪を世界で初めてつくったことで知られる中谷宇吉郎の言葉を思い出す。「雪は天から送られた手紙である」。雪の結晶は空の温度や湿度によりさまざまなカタチに変化する。逆に、地上で雪の結晶を観察すると空の様子が分析できる。まるで、雪は天空から地上に送られてくるメッセージだと。いよいよ雪の季節がやってきた。
もう一つの騒がしさ。テレビメディアは再び「ドーハの歓喜」だ。サッカーのワールドカップカタール大会。グループEの日本は、第3戦でスペインと対戦し2-1で勝って1次リーグ2勝1敗とし、決勝トーナメントへの進出を決めた。正直な話が、FIFAランキング24位の日本が、7位のスペインに勝てるとは思えなかった。午前4時という試合時間も厳しく、中継番組の視聴はあきらめた。きょう午前7時30分ごろに冒頭の土砂降りのようなあられの降りに目覚めて、寝床でスマホを見て勝利を知った。
日本はドイツ、スペインを押しのけ、グループ1位で16強に躍り出た。朝からのテレビ番組では、「アジアが、日本サッカーが世界の舞台で戦っていけるということ。大きな自信につながる。うれしい」と、歴史的な一歩を刻んだ森保監督の声が繰り返し流されていた。
日本は決勝トーナメントの1回戦でグループFの2位のクロアチアと対戦する。試合開始は日本時間で6日午前0時の予定。この時間だったら、なんとか視聴できそうだ。
⇒2日(金)午後・金沢の天気 くもり時々あめ