自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★コロナショック 「このご時世」

2020年02月22日 | ⇒ニュース走査

  コロナウイルスが身近に迫ってきた。きのう21日、石川県知事が記者会見を開き、50歳の県庁マンにウイルス感染が見つかったと公表した。男性は金沢市在住で現在、市内の病院に入院している。県内では初めての感染者となる。

  報道によると、男性は今月12日から14日に東京出張、16日に38.3度の発熱やせきなどの症状を訴えて病院に出向いた。17日に別の病院で受診し、解熱剤で一時熱が下がったが、再発して19日にさらに別の病院に行った。20日に倦怠感があり、さらに別の病院で検査を受けたところ肺炎と診断された。この時点でコロナウイルスの可能性が指摘され、21日の遺伝子検査で陽性と判明した。記事を読んで、4つの病院を経て陽性判明にたどりついた男性の執念を感じる。診察に納得いかなかったのだろう。

  石川県の新型コロナウイルス感染の第一号となった男性はどこで感染したのか。東京出張中なのか、新幹線の中での感染なのか。せきやくしゃみで飛び散る飛沫感染なのか、あるいは、空気中を漂う微生物に乗ってうつるバイオエアロゾル感染なのか。

   県内感のニュースが流れたせいか、きょう午前中に小松市で開催されたシンポジウムの参加者はマスク姿が目立った。自身も今季初めてマスク姿で参加した。今月29日から家族の一人が京都へ研修旅行に行く予定だったが、主催者側からきょう中止の連絡があった。念入りに準備をしていただけに、主催者側に「今度はいつあるのですか」と問いかけたが、「このご時世ですので、何とも申し上げられません」とつれない返事だったようだ。

   遠くの出来事だと考えていたコロナウイルスがこのように身近に迫って来ると、なんだか落ち着かない。「このご時世」と浮足立つ世の中で、自らはいったい何をすべきなのか焦燥の念にかられる。思考停止状態と言ってよいかもしれない。まったく不思議な感覚だ。

⇒22日(土)夜・金沢の天気    あめ


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