「晋」が捺されている漢籍がないかを調べていますが、たくさんの蔵書印を見ているうちに「これ、読めるようになったらいいなぁ~~」と思い始めました。

なんとなく部首の見当がつく文字は『古文字詁林』の部首表を見て探したり、『明清著名蔵書家・蔵書印』を見たりして判読できる文字が増えて来ました。
先日国立博物館へ行った時に買った王羲之の図録にもたくさんの書画印が捺されていますが、じっと眺めていると「おっ、これは・・・」というような印が見つかったりします。
いろいろな辞書を手掛かりに少しずつ読める文字が増えつつありますが、印記の全てを読み解くのはなかなか大変であっちを見たりこっちを見たりで時間ばかりが経って行きます。
1字だけ分っても其の文字が字であったり、号であったりするのでなかなか蔵書家の特定には至りません。
蔵書印のデータベースで検索してみてもヒットするものは少なく・・・

それで、『明清著名蔵書家・蔵書印』をもとに自分でデータベースを作ることにしました。
1字しか分らなくても、氏名・字・号・蔵書楼などを検索できれば該当する人を絞り込むことが出来ます。
エクセルで作り始めたのですが、一人で何十もの蔵書印を持つ人もいて全てを入力するのは大変なので、まず手掛かりとなる蔵書楼・姓名・字・号を入れました。
そして、印記を入れ始めたのですが、以下のように長~~~いものまであってがっくりです!
「禄易書千萬値/小胥鈔良友詒/閣主人清白吏/読曾経学何事/愧蠹魚未食字/遺子孫承此志」
これは、楊氏海源閣の蔵書印です。
この海源閣の蔵書印は文字数が多いこともさりながら、数も92とダントツです。
今ここが難関で入力がストップしています。

読みの分らないものもたくさんあり「IMEパッド」の手書き入力が大活躍です。

それでも入力できない文字があり、この時にこそ!と「今昔文字鏡」を使おうとしたのですが、エクセルでは使用出来ないことが分りガッカリ。
残念無念!

仕方が無いので、[○+◎]というに偏+旁のような入れ方をしました。

IMEで入力できない文字は検索欄に入れられないのだから、これでも差し支えないでしょう。
既に7割ほど入力が出来たのであともう少しですが、先日入力したデータの見直しをそろそろしておこうと思います。
パソコンでの作業が連日続き、ちょっと腰が痛くなってきて、健康上良くないなぁ~~~
