本日、本年度の第23期をもって古事記講座が終了しました。
長かったですねぇ~~。初年度に生れた人はもう大学卒業ですよ。
私は第7期からですから、17年間お世話になったんですね!!本当に先生は細かく細かく丁寧に説明して下さいました。1回の講義で文庫本2頁進めば早い方で、1頁弱しか進まないこともありました。
昨年の12月の講座に下巻を終了し、残すところ序文のみとなり、あと3回でこの講座は終わります、とのことでした。
1月の講座では、昔山田孝雄氏が東北で序文だけの講義をされた時に使用されたという資料の一部が配布されました。そしてそれを基に先生の講義があったのですが、とてもとても3回で終われそうにもないペースでした。
先生も「急がなければいけませんね」と仰りながらも、2月の講義もいつも通りの微に入り細を穿ったご説明で、この調子だったら3月にはとても終わりそうにないね、あと2回は必要ね、どうなるかしらね、と受講者同士で話していました。
本日の講座に先だって係の人から、「今日は少し時間が延びるかもしれません。先生も終わらせたいとおっしゃっておられますので、ご了承ください」との話しがあり、最後の講義は始まりました。
1時間くらいは延びるんだろうなぁ~と思っていたのですが、いざ始まって見ると、途中の休憩も取らずにズンズンズンズントと信じられないような速さで講義は進み、なんとなんとほぼ予定の終了時間に終わったのでした。
先生は室内の時計をご覧になり、「ああ~~、ちょうど終わりましたねぇ~~」と安堵されたご様子でしたが、「駆け足過ぎましたかね?これではいけないんですが・・・」と仰っておられました。今日が最後ですもの、こればっかりは已むを得ませんものね。
永年受講してきて感慨ひとしお、なんて気持も湧いて来ず、何ともあっけない幕切れでした。
先生のご挨拶があり、そして係の方から先生に花束の贈呈があり、23年間続いた講義も無事終了となりました。
そして、皆さんが帰り支度を始める中、私の取った行動は、たった今講義に使用していた資料片手に質問するために先生のもとに!
質問の最後の機会ですもの、これは伺っておかなければ・・・、って4月から先生は引き続き風土記の講座をしてくださるので又お合いできるんですが。
配布された資料の中に、なんと欠画の文字があったのです。漢籍でもよく避諱字で見られる「玄」です。今日講義中に気がついたのですが、我が目を疑いました。何故古事記に?
それで古事記の写本にこのような事例があるのか伺いたかったのです。玄の字が欠筆になっているのですが?と
申し上げると、先生は「えっ?」と半信半疑のご様子でした。真福寺本のコピーの文字と比べて見て頂いたのですが、確かに欠筆で私の見間違いではなさそうです。
結論としては、古事記には無さそうなのですが、なぜこの資料の文字が欠画になっているのか、単なる印刷ミスなのか?これは疑問です。
最後の最後に大きな疑問が生じてしまいました。これは何故なのか是非とも知りたいものですね。
4月からは風土記の講座が始まります!!
どのようなお話しが聞けるのか楽しみです!!