最近いろいろな方のブログを拝見していて気になることがありました。
それは、「少しずつ」などを「少しづつ」と書いておられる方がいらっしゃることです。
ある百均の店頭には、「一個づつ」と書いてありました。
現在手がけている作品も、著者のこだわりと思しき仮名遣いがされています。
「うなづく」「少しづつ」「いなづま」「おのづから」「いかづち」など平仮名で書いてあるのです。
多分私と同世代の方々は、これらは歴史的仮名遣いで、書くときには「ず」と正しく書くようにと習っていると思います。
ところが、先日テレビのテロップで「づ」が使われていました。
一緒に見ていた息子に、「あれ間違いよね!」と言うと「いや、本でもづって書いてあること多いよ。」
とのことでした。
最近は若い人たちの間では、「づ」を使うことが慣用化されているのかな?と思っていました。
ところが昨夜開いたデータ入力用のテキストに、内閣訓令第一号なるものがありました。
昭和六十一年七月一日に告示された内閣訓令第一号の「現代仮名遣い」の項目に以下のように書かれています。
(前略)
(後略)
「書くことが出来る」ということは、ここに挙げられているものは現代仮名遣いとして許容される、ということになりますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_6.gif)
「ひとりづつ」が許容なら「一個づつ」も間違いではないことになりますね?
データ入力時にも注意すべきで、「うなづく」なども現代仮名遣いの許容範囲ですから、あくまでも著者の主義として「うなづく」と書かれていればそれを尊重すべきです。
「うなずく」と現代仮名遣いに直して書く、というのは感心できず、厳密に言えば著作権法上も問題となるかもしれません。
20年以上も前に告示された「内閣訓令第一号」が、昨年発行されたテキストの巻末資料として掲載された意義が納得できました。
入力作業に携わる私たちへの再確認を促すものですね