Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/5 細い月と金星が接近

カシオペヤ~ケフェウス境界付近の天体群

2020-08-24 18:05:43 | 遠征日誌

先日の八ヶ岳山麓☆撮り遠征での最後の釣果です。
秋の天の川の中に潜む星雲星団群を撮ってみました。


【M52,NGC7635,NGC7538,Sh2-157付近】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,ASTRO LPR Type2フィルター使用,
 総露出時間35分(5分×7コマ加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,若干トリミングあり

ギリシャ神話において、ケフェウスは古代エチオピア国王、カシオペヤはその王妃ということで、
王家ご夫妻ということになりますが、両星座の境界付近に点在する星雲星団の一角を狙った画像です。
左上にある粒揃いの星が密集した散開星団がM52、そのすぐ右下にある赤い星雲がNGC7635で、
バブル星雲」の異名を持っています。そこから少し右上に離れたところにある小星雲がNGC7538、
画面中央から右下寄りに広がる大きな星雲がSh2-157で、「クワガタ星雲」と呼ばれている天体です。
M52は小型双眼鏡でも確認できますが、その他の星雲たちは残念ながら眼視で楽しめるものではありません。
ちなみに、概ね画像の左上から右下にかけて銀緯0度(銀河系の銀河赤道面)の線が通っていて、
天の川の真っ只中にあるため、星が結構多くて賑やかなエリアになってます。
銀河系中心方向にあたるいて座付近の天の川と比べれば派手さは無いですけど・・・

例によって撮影エリアを天文シミュレーションソフトで図示(広域/拡大)すると、


AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション

秋の天の川の優しい光芒の中にも、いろんな天体があって楽しいものです。



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