Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/5 細い月と金星が接近

火星(2022/11/13)

2022-11-13 15:52:31 | 惑星

日曜日の未明に撮影した火星がコレです。


【火星 2022.11.13 01時台】
 タカハシμ-180+2.5倍バローレンズ+ADC+UV/IRカットフィルター+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,タカハシEM-200Temma2M赤道儀,取得動画の3183/10613フレームをAS!3にてスタック,
 Registax6でwavelet処理

連夜の惑星面撮影です。この夜は火星だけを狙いました。雲はほとんど無く、天気は上々。
日付が変わる前に機材をセットアップし、鏡筒が外気に馴染むまで1時間以上待ってから撮影開始。
5セットほど取得した動画の中から像の揺らぎが比較的少ないものを選んでスタック処理を行いました。
前夜の木星撮影時よりもスタックのフレーム数を増やせた上に、カメラの感度も若干低めにしたので、
S/N的には良くなってるはずです。なお、火星は視直径が小さいので、Drizzle処理で1.5倍に拡大しました。
それでもやっぱり拡大率不足で迫力に欠けますねぇ。像のキレもイマイチな感じですし・・・
ちなみに、下の方が白くなっているのは北極付近に広がっている雲かと思われます。
その上にアフリカ大陸みたいな形をした「大シルチス」の暗色模様が写っていて、
さらにその上には「ヘラス盆地」と呼ばれる巨大な円形クレーターが明るく写ってます。

で、火星の撮影後に月の欠け際を狙って得られたのがコレです。

ほぼ左半分を占める大きなクレーターは「ピッコローミニ」という名が付いており、直径は88kmとされてます。
いやー、同一拡大率で月を撮ると、とんでもないクローズアップになることを実感しました。
火星は来月の1日に地球に最も近づきますが、今年は中接近のレベルなので、あまり大きくは見えず、
最接近日の視直径を調べたら、今回の撮影時より1.06倍にしかならないことを知りました。
残念ながら自分の現有機材では細部を捉えるのは難しそうです。

さて、毎度のことながら、参考までに高層の気流マップをチェックすると・・・

前日よりもジェット気流は弱まる予想でしたが、動画上の像の揺らぎは前日より大きかったような・・・
撮影場所の極めてローカルな気流の乱れが悪さしてたかも?



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-11-13 17:12:41
素晴らしい!!!流石です♫
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Unknown (fornax8)
2022-11-13 17:31:50
meranmeran21さん、ご訪問&コメントありがとうございます。

大した出来ではないと思うんですけど、褒められると舞い上がってしまいます。
寒くなるにつれて空の透明度は高くなりますが、気流の乱れは酷くなっていくのが普通なんで、
自分の腕の問題も含めて、今後の惑星撮影に関しては期待薄かもしれません。
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