小接近中の火星がプレセペ星団という天体に近づくのが見られます。
プレセペ星団(M44)は、かに座のほぼ中央にある比較的明るい大型の散開星団です。
その見掛け上の広がりは満月の3倍以上もあり、空の暗いところでは肉眼でも小さな雲
のように見える天体ですが、市街地では双眼鏡や望遠鏡を使わないと見えません。
さて、その星団と火星が2月5日の夜から翌6日未明にかけて最も近づいて見えます。
その間隔は角度にして3度ほど。小型双眼鏡の視野にちょうどいい具合で収まる感じです。
デジタル一眼レフカメラでは200mm程度の望遠レンズで狙うと良さそうです↓
Astroarts ステラナビゲータによるシミュレーション
※円は8×30(倍率8倍-口径30mm)小型双眼鏡で見える範囲、
四角は200mm望遠レンズ+デジタル一眼レフカメラ(APS-Cサイズ撮像素子搭載機)で
写る範囲に相当。
昨年11月2日未明には同星団の中に火星が入り込むという現象が見られたのですが、
今回は火星が少し北に離れた所に位置します。
なお、4月17日に両者は再接近し、今回よりも星団に近い所に火星がやってきます。
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