タカシマヤで開かれている「日本の美と出会う 琳派・若冲・数寄の心」展を見てきました。
花鳥画をはじめ、風俗画など各種の屏風 (びょうぶ) 絵や掛軸、漆芸品や焼き物の展示です。約90点の作品を、1時間半ほどかけて見てきました。
大きな六曲一双の屏風は、その屏風を置くであろう広い和室に正座するつもりで味わいます。掛軸は、その軸を掛けるであろう床の間の前に正座するつもりで味わいます。鶏の屏風の前で視点を低くすると、描かれている鶏が今にも飛び出してきそうでした。
一番興味を引かれたのは観馬図屏風。身分の高い人に馬をお披露目する様子を描いた屏風絵です。描いたのは勝田竹翁だそうですが、聞いたことのない画家です。
その観馬図屏風の前で、しばし当時の人たちに思いをめぐらせました。馬は、当時の最高級の乗り物です。現代に例えれば自動車やバイクに当たります。お披露目は、さしずめモーターショー。新しい馬や調教した馬を高い場所から観閲するのは、きっと最新モデルの車や、バリバリにチューンアップした自慢のスポーツカーをずらりと並べる気分だったのかも知れません。
今も昔も人の心は変わらないようです。そう考えると、馬の観閲もちょっとほほえましい光景に見えてきます。
花鳥画をはじめ、風俗画など各種の屏風 (びょうぶ) 絵や掛軸、漆芸品や焼き物の展示です。約90点の作品を、1時間半ほどかけて見てきました。
大きな六曲一双の屏風は、その屏風を置くであろう広い和室に正座するつもりで味わいます。掛軸は、その軸を掛けるであろう床の間の前に正座するつもりで味わいます。鶏の屏風の前で視点を低くすると、描かれている鶏が今にも飛び出してきそうでした。
一番興味を引かれたのは観馬図屏風。身分の高い人に馬をお披露目する様子を描いた屏風絵です。描いたのは勝田竹翁だそうですが、聞いたことのない画家です。
その観馬図屏風の前で、しばし当時の人たちに思いをめぐらせました。馬は、当時の最高級の乗り物です。現代に例えれば自動車やバイクに当たります。お披露目は、さしずめモーターショー。新しい馬や調教した馬を高い場所から観閲するのは、きっと最新モデルの車や、バリバリにチューンアップした自慢のスポーツカーをずらりと並べる気分だったのかも知れません。
今も昔も人の心は変わらないようです。そう考えると、馬の観閲もちょっとほほえましい光景に見えてきます。