みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

2006年を振り返る

2006年12月31日 19時41分26秒 | 明日への一歩
architecture012.jpg: アクロス福岡の吹抜を地下2階から見上げる
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/8s), +0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

今日で2006年も終わり。今年1年を振り返ってみます。

何と言っても、一番の出来事はD70sを買い、一眼レフデビューしたこと。今では、撮影の意図があるときには必ずD70sを持ち出すようになりました。そのおかげで、重い荷物を持ち歩くのに慣れました。一眼レフを持ち歩かずに出かけるときなど、バッグの軽さに拍子抜けしてしまうほどです。

D70sを買った直後には博多への旅行が決まっていました。来たばかりのD70sはしだれ梅の撮影でデビュー戦を飾った後、すぐに博多へ。アクロス福岡の吹き抜けに驚嘆し、1時間以上も夢中で撮影していたのも懐かしい思い出です。

広角レンズのダイナミックな奥行き感に病み付きになったのもこの頃です。

旅行から帰ってからは、ラベンダーと季節の花を撮り続けました。そんな中で、なばなの里ではISO感度の戻し忘れという失敗も経験しました。

bee024.jpg: キバナコスモスとミツバチ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=6.3, SS=1/200s), ISO200, WB=Sunny (+0), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

ラベンダーの撮影中にクマバチを見つけたのをきっかけに、生き物にも目を向けるようになりました。近所を散歩する中で蜂を撮るほかに、動物園牧場にも出かけました。

花や生き物の写真もたくさん撮りましたが、それ以上に多く撮ったのが夜景でしょう。堀川まつり多賀大社 (たがたいしゃ) の万灯祭 (まんとうさい) では夜景撮影時の露出に試行錯誤しました。イタリア村は去年から何度となく訪ねています。

tower003.jpg: 名古屋テレビ塔の夜景。塔の下のカフェ
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=2.8, SS=1/15s), +1.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

カメラ用品を買いに都心に出たときも、テレビ塔を撮ってきました。海王丸が名古屋に寄港したときも、京都を訪ねたときも、機会があれば夜景を撮ってきました。露出に試行錯誤しながら花火を撮ったりもしました。

あちこち出かけて撮影する中で、1年も経たないうちに撮影のスタイルが劇的に変化しました。最初の頃はまだ一眼レフというものに慣れず、撮りたいと思った気持ちに素直に撮れていませんでしたが、夕刻にクマバチを撮ったとき、何かが吹っ切れた手ごたえを感じました。

bridg010.jpg: 餘部鉄橋と民家、配達の軽トラック
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.5, SS=1/50s), ISO200, WB=Cloudy (-2), f=21mm (35mm-equivalent: 31mm)

それ以来、のびのびと撮影を楽しめるようになりました。但馬 (たじま) 旅行では雨の日の撮影も楽しいと感じました。餘部 (あまるべ) 鉄橋の撮影中には、被写体をとらえるだけでは本当の表情に迫れず、背景に潜む歴史や人間関係こそが撮るべき対象だと気づき、撮影のスタンスが転換しました。

海王丸の実習生醒井の八百屋京都の二年坂と、温かみのある光景も撮るようになりました。

night020.jpg: 京都。二年坂の夜景
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=3.8, SS=1/13s), ISO1600, WB=Sunny (+0), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

3月初めにD70sを購入して9ヶ月弱。切ったシャッターは18,000回以上。その間、カメラの操作方法も変化をたどりました。

一眼レフを使い始めた当初は、ほとんどの写真を絞り優先AEで撮影していました。測光モードは分割測光。やがてソメイヨシノが散る時期からスポット測光を使い始め、一時期はスポット測光を常用していました。その後、なばなの里に行ったあたりで、また分割測光に戻りました。

当初は主に絞り優先AEで撮影していましたが、場合によっては内蔵露出計が示すシャッタースピードが細かく変動することがありました。手持ちで構えているカメラがわずかに揺れたり、レンズでとらえている風景が風などで微妙に変わったりしたのが原因で、内蔵露出計が違う露出値を示したのでしょう。

露出値が安定しないと意図した明るさで撮れないため、露出値が不安定な場合はAEロックが不可欠です。しかし、希望する露出値が表示される位置にカメラを構えてAEロックするには微妙な操作が必要ですし、撮影後にヒストグラムを確認して撮り直す場合には再度同じ露出値が表示される構図でAEロックしなければなりません。このような操作が次第に面倒になってきました。

AE (自動露出) と露出補正を併用していちいち露出を拾いなおすくらいなら、最初からマニュアル露出で撮るほうが楽です。AEと露出補正の併用からほぼ決別したのが、海王丸の展帆訓練を撮った日でした。

この日、海王丸は船首を東に向けて岸壁に停泊し、観客は岸壁の北側にある広場に集まっていました。海王丸を船首側から撮るには、カメラを南西に向けなければなりません。展帆訓練が行われたのは午後。しかも夏の強い日差しが照りつけており、カメラを南西に向けようとすると強烈な逆光は避けられません。こんなときこそマニュアル露出の出番。ちょうど海王丸のマストや帆桁がイエローベージュに塗られていたので、測光モードをスポット測光に切り替えてカメラをマストに向け、内蔵露出計の表示が0.0EVになる位置に絞りとシャッタースピードを合わせました。基本的には一度決めた露出で固定し、時間が経つごとに (光の条件が変わるので) マストで露出を決め直していきました。

この撮影方法が思いのほか効果的だったので、それ以来マニュアル露出を常用するようになりました。D70sはコマンドダイヤルが2つ付いているので、絞りとシャッタースピードを簡単に変えられて便利です。入門機にはコマンドダイヤルが1個しかなく、絞りを変えるときには何かボタンを押しながらダイヤルを回さなければならない機種も多いのです。この点ではD70sを選んで正解でした。

今でもマニュアル露出を常用していますが、勘だけで露出を決められるほど経験を積んでいないので、露出値はカメラの内蔵露出計を参考にしています。D70sの分割測光は優秀で、夜景の撮影でもかなり正確な露出値を算出してくれます。実際に撮るときには、(決して多くはありませんが) 過去の経験に照らして1/3段から2/3段補正した露出に設定しています。測光モードは分割測光とスポット測光を場合によって使い分けています。

露出の決め方だけでなく、露出値そのものも変わりました。去年コンパクトデジカメを使っていた頃には明るめの写真が好きでしたが、今年も後半に入ってからは落ち着いた写真を好むようになりました。感覚として、露出が去年より1/3段低めになっている気がします。

D70sを使い込んでいくうちに、不満も出てきました。例えば、ファインダー像が小さく、マニュアルでのピント合わせが困難です。また、ファインダー内にISO感度が表示されないのも不便です。ISO感度を高くして撮影した後に元に戻すのを忘れたまま別の写真を撮ってしまうこともしばしばでした (感度を上げるとノイズが増えたり色ムラが出たりするので、できるだけ低い感度で撮りたいのです)。

写真を振り返るといろいろ思い出しますが、とにかく今年はカメラのおかげでたくさんお出かけしました。外に出るより家の中で過ごすほうが好きだった私が頻繁に外出するようになるなんて、自分でも信じられないことです。私が楽しそうにしている様子を見た友達が「彼氏でもできた?」と聞いてきましたが、彼氏なんてできていません。楽しそうにしているのはカメラのおかげです。

さてさて、2006年の抱負として掲げたのは3つ。

  1. 楽しいブログを書きます。

  2. 写真の腕を上げます。

  3. 意識して体を動かします。



ブログは毎日毎日更新してきました。楽しい記事は書けたと思います。少なくとも、読後に気分が沈み込むような記事は書かなかったつもりです。この目標はクリア。

写真の腕も上がりました。この目標も余裕でクリア。

6月以降になってしまいましたが、散歩にも出るようにしました。この目標は半分クリア。家から外に出るまでがおっくうに感じてしまいます。いったん外に出てしまえば楽しく散歩できるのですが。

そうそう。体のことで思い出しました。5月には結膜下出血を起こしてしまいましたが、白目から派手に出血したままタイフェスティバルに遊びに行ったりしました。

10月には風邪をひいてしまいました。まだ風邪のシーズンにはほど遠いというのに、です。前日まで元気にお散歩していたのに、です。このときの風邪は重く、完治するまで1週間も引きずりました。20歳頃は1晩寝れば翌日には回復し、寝込むことなど考えられませんでした。年のせいでしょうか……って言うほどの年なのか? 回復が遅れたのには仕事を休めなかったという理由もあるでしょう。

昨日も仕事。今日も仕事。仕事を抱えたまま2007年に突入し、仕事納めは1月3日か4日になりそうです。これはひょっとして日本で一番早い仕事納め!?

仕事納めを迎えないと年を越せないなら、私の仕事納めは12月34日か35日といったところ。




蔵出し企画: おもちゃ箱の奥

2005年12月31日の記事は → 「雪降る夜のイタリア村・5

2004年12月31日の記事は → 「お鏡さんストーリー

【みぃのつぶやき】 雪の日って、雪からの照り返しがあるおかげで意外と明るいんですよね。イタリア村には鐘楼 (しょうろう) が建っていますが、鐘の音を聞いたのは先日29日が初めてでした。

※ 過去の記事へのコメントも歓迎します。恐れ入りますが、コメントは該当する記事に書いてくださるようお願いします。過去の記事に関するコメントが今日の記事に書かれていると、他の読者が脈絡を理解できず、混乱してしまいますから。



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