hisakunnのブログ

日米の民主主義崩壊

中国の儒教とキリスト教!

2013-10-14 00:04:11 | 日記
 昨夜のNHKで最近、中国に起きている儒教教育の流れについての放送がありました。 
 こう言った動きについて、NHKの思惑が何処にあるかは別として、私には大変興味があるところです。 戦後の猛烈な経済活動と発展の中で時には、失われた大切な何かについて語られる事もありましたが、中国で起きているような反応は全く有りませんでした。

 多分、この放送を見ても、中国を見下したい気持ちばかりの日本人達ですから、馬鹿げていると嘲笑う人が大半でしょう! 根底にある宗教や倫理の感覚が全く違う民族ですから当然かも知れません。

 日本では、口先で失われた大切なものと言うだけで、中国のような道徳的な動きは出て来ず、自分達の過ちを悔い改めようとするような謙虚な気持ちが日本人には有りません。

 中国の今の動きが良いか悪いかではありません。 人間が人間らしくある様が、どう在るべきかと考える事は重要なのです。 日本では、その兆しすら出て来ませんでした。

 私から見れば、日本には宗教というものが無いのです。 従って宗教心もありません。 儒教は宗教とは違うかどうかも問題ではありません。 人間が何を規範として生きているかと言う問題です。 金儲け優先で、人を思いやる気持ちなど何の価値も無いと考え其の儘、突き進んで出来たのが日本です。

 物事の良し悪しの判断基準も自分で出来ず、周囲を見て似たような様なら正しいと思い込む。 心の中にあるべき理性や倫理など、全く培われない日本社会です。 

 中国の人たちが、裕福になった人も、なれなかった人も共に味わう虚無観です。 日本人は、そういった感性に全く鈍感です。 戦後の教育にも問題はありますが、それ以前に心の部分の貧しさは大きいのです。

 宗教と言うと縋ったり、願ったりするものだと考える人が多いのも本当の宗教が理解出来ていないからですが、縋る事しか出来ない人が多いのも事実です。 そういう人には、それが宗教でしょう!

 でも、本来は人の心の中に既に在る宗教心が導き出されるのが宗教です。人を愛する。 人を尊ぶなんて当然です。 自分の欲望を満たす為の愛情や尊敬なんて単なるエゴです。 愛するという事さえ理解出来ない日本人が多いのです。 そんな日本人に、宗教を理解せよと言う方が無理ですね!

 心豊かに、人生を送るということの価値と意義を知る事が宗教なのです。 儒教も同じです。 何から、この世に生まれた意義を知ろうと、その価値に違いは有りません。

 中国を見下す優越観にしか歓びを感じないような日本人ばかりでは、韓国、中国に勝てません。既に、負けてると知るべきです!!