一度の国民投票で、民衆が下したEU離脱を頑なに成し遂げようとするのが、優れた政治と思い込む愚かさから来るものです。
国会でも承認されることもなく、国民からの支持も得られない現実を乗り越えられない哀れさです。
特に重要視される経済的な痛手が、イギリスの国力を低下させ続けるでしょう!
長引けば長引くほど経済的な痛手は大きく成るのです。GDPで10%落ちれば、それを挽回するのに10年の年月が必要です。
1980年の頃の日本が以後、30年掛けても、バブルの崩壊を挽回出来ていないのです。
預金金利をゼロにすれば、大銀行は積極的に融資する努力はしません。
この傾向が継続すれば再び、高い金利を払う環境を嫌うに違いないのです。
この相互作用は悪循環の罠に嵌まりますの企業も経営者も、安泰と保身を選択するばかりに成るでしょう!
その上にイギリスでは、EU離脱の数々のリスクを背負うのです。
足りないのは、フランスのマクロンも同じです。国内の国民の不満に鈍感で、その反動やデモに対して、きちんと対応する政治能力がありません。
その上に、ノートルダム大聖堂の火災ですが、5年で修復を成し遂げると言いますが、政府として国の予算に頼るつもりなのでしょうか?
一つの宗教に過ぎないカトリック教会の為に、国の予算を使うことが出来るのでしょうか?
余りに、政治的な思考が足りない気がします。ヨーロッパの国々には不安が大き過ぎます。
見えない処が多過ぎる日本も、相当に不安です。