日本が幻の経済大国に成れた現実!
2つの大嘘があります。一つは、傘上げされたGDPです。もう一つは、国家予算の二重構造です。
GDPの数字には、あらゆる部門で生産高として加算されて表示されます。例えば、原産物が消費者に渡るまでの流通に関わる費用が全て、生産高として加算されます。
複雑にすればする程、GDPの数字は上がります。財政についても構造を二重化して特に、特別会計の中で間に幾つもの組織や団体を介入させれば、そこに生じる経費や売り上げもGDPに加算される訳です。
実質経済の成長が止まっても、この加算された数字は残りますからGDPの数字減退には余り反映しません。
このようにして、日本の経済は大きく後退していますが、傘上げされた数字には現れない現状です。
ところが実は、この傘上げ部分が徐々に、削減されざるを得ない時代に成って来ています。
この傘上げは行政の中にも充満しています。日本の行政まで複雑怪奇に成っていて、世界の経済に馴染めなく成っているのです。
現在の日本から複雑怪奇な部分を取り除いたら、日本のGDPは半分に成ってしまいます。
特に目立つ処を取り上げるなら日本の戸籍制度です。この役所の戸籍や住民制度を簡素化すると、役所の仕事は大幅に減ります。
国家予算も一本化したら、予算は30%削減出来ます。
流通の複雑さを解消したら、物価は20%下がります。あらゆる部門に無駄と無理が重ねてあるからです。
即ち、日本には経済が縮小する可能性や要素が沢山有るのです。
1990年の頃のバブル崩壊は単に、金融機関だけの縮小に終わっていて、経済全体のバブルは引き継いて残っていたのです!
世界の激変の中で、日本だけが負の遺産を引き摺って生き残って来たのです。
日本の指導者達が、もう少し賢明なら、あのバブル崩壊の時期に日本が方向転換するチャンスが有ったことを理解出来たに違いありません!
この傘上げされた経済数字に、日本人が幻想しています。日本の真の現状を理解していたら現在の経済対策を取らないはずです。
政財界が、いつまでもゼロ金利政策を取るのは自分達の安泰しか考えていないからです。
普通に金利を預金者に払うなら年に約30兆円が払われていたはずです。この金利を払いたくない為に、ゼロ金利を継続しています。
その上に消費税を上げるばかりで、国民の消費が伸びるはずないのです。
いずれ何年か先には、中国が世界を主導するように成ります。軍隊や自動車、石油だけで世界を支配する時代は終わったのです。
そんな中で、日本は大きく後退するしかありません。日本が持っている金融資産だけに頼っていては、日本の減退は止めることが出来ないのです!