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今日の絵日記の絵(写真)は、又しても・製作した「わらべ地蔵」である。
わらべ地蔵の製作に取り組んでいる事は、日記(「想いに遠く及ばず・・・(2017.2.17)」)にしている。
桐材での制作に限界を感じ、新たな”材料”檜材が欲しいと思っていた(日記「想いに遠く及ばず・・続編(2017.3.14)」)
儘ならなないもので、オーナーさんの多忙で、山行き(ツリーハウス造り)が疎遠となっている。
手持ちの”材”は、先に制作した残材である。
問題は、節が多いと云う事である。
だが、贅沢は言っていられない気分であった。
「挑戦したい」と云う思いが、強かった。
手本の「あの・ふくよかな笑みを、表現したい」と、言う思い・・・である。
しかし、想いとは裏腹に”材”がない。
その気を満たす為に、今ある”材”で、困難(節を克服しなければならい)を覚悟し、制作に取り組んだ。
そして、出来上がったと思える”カタチ”が、今日の絵日記の絵である。
写真・左、全体像である。 サイドに配置したマッチ箱から、大きさが想像できると思う。
写真・右、表情の拡大写真である。
ねぇねぇ!聞いてよ!!
薄皮を剥ぐように削っても、表情は豹変する・・・!
微妙な手作業・細工が求められるのである。
「頭部が細長い(写真・左)のでは?」と思うでしょう?
そう!なんです。
目・鼻・口の部位の切込みが”順送り”と成りとなってしまう。
例えば、眉部分を修正すると、目が出てしまう。
此処のクボミが足らないか!などと、修正の為、顔面を削ると、バランスをとる為、後頭部や側面を削る事に成る。
「御破算に願いましては・・!」と、ならないのが”彫り物”である。
「頭部と身体のバランスが変!」と、削っていくうち、身長は当初の計画(原寸)と同じではあるが、顔面の出来によって、身体も”スリム”と成った。
頭部の容(部位(=顎と口の位置など)のバランス)は悪いが、手本の「わらべ地蔵」の”ふくよか”な表情が、表現できる”コツ”を掴んだ様に思う今回の工作(作品)である。
ねぇ・ねぇ!微笑んでる様に、見えるでしょう?
何だろう? ”トンネルの先の明り”見えた様な・この感覚は・・?
影の声(心の迷い):トンネルは永いよ! 果たして出口に、到れるかなぁ!?
難題は有りつつ、挑戦を続ける為にも、山行きを果たし”材”を入手したい欲望が湧き出ている。
あとがき
檜材の地肌は”美しい” しかし、年輪は”魔物”である。
縦に年輪が通っている。
年輪が等間隔なら問題は起きないだろうが(年輪は)気ままである。
視覚で感覚を惑わせる。
よく・よく、観察しなければ、左右の膨らみ・大きさ(表情)が違って、変な表情となってしまう。
目の錯覚から、生じるものである。