頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『沈黙』遠藤周作

2025-01-16 | books
鎖国時代の日本に布教に来た宣教師。凄まじい弾圧を受ける。フェレイラ教父は棄教したと伝えられた。ロドリゴ教父が日本に密入するが捕まる。 


遠藤周作すごいぞ。700円もしない文庫本にこれだけの重厚な物語。テーマの一つはは「 日本はキリスト教には向いていないのか」 なんだろう。また何でこんなに懸命に布教しようとするか、何でこんなに頑なに禁教するのか?


 

今日の一曲

Anymaで、"Hypnotized"



では、また。



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『賊徒、暁に千里を奔る』羽生飛鳥

2025-01-12 | books
鎌倉時代、暗躍した盗賊が過去の盗みの話をする。客は橘成季、慈円、運慶、後鳥羽上皇ら。


面白かった。高価な真珠を盗んだり、正倉院に忍び込んだり、瀬戸内海で海賊に襲われたり、まさに波乱万丈。


 

今日の一曲

映画が話題(観に行きたい!)ジミー・ペイジになりきるジミー・桜井の"The Song Remains The Same"


では、また。


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【業務連絡】私のメールアドレス

2025-01-11 | days
有料コースにいる現在は、full-chinアットマークgoo.jpという短いアドレスでメールを受け取れるのですが、無料コースになるとどんなアドレスで応答出来るのか、正直よく分からないです。(gooの運営の人、ちゃんと説明しろや!俺何年有料でブログとメールやってんねん!)(以前ならfull-chinアットマークmail.goo.ne.jpというアドレスが無料コースに与えられましたが、無料コースが無くなったので、どうなるか分かりません)


もし何か私に、質問とかリクエストとか言いたいこと等ある方は、上記のアドレスまでお早めに連絡下さい。はっきりと決めてはないのですが、2025年1月中には無料コースへ移行しようかと思ってます。

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【業務連絡】有料ブログから無料へ

2025-01-11 | days
誰も気づいてないかも知れないのですが、このブログはgooの有料コースでやってました。gooブログアドバンスというやつです。

今となってはなぜ有料でやり始めたのか思い出せないのですが、有料でやっている意味がないことに最近気づきました。(おせーよ)

(Amazonのアフィリエイトが使える→このブログからAmazonでもの買う人ほとんどいないです。アフィリエイト収入年間500円程度。有料コース年4千円ぐらいかかる。損してる金額が家計を圧迫するというような金額ではありませんが、しかし払い続けるのは何だか気分悪いです)

(ブログに来る人はどこから検索して来たのか分かります、どの記事にアクセスがあったのか分かるのです→そんなデータ何年も見てない)

というわけで、有料コースをやめるので、ブログのデザインが変わります。今のデザインは有料コースでしか出来ないデザインなので。しかし、どういう風に変わるのか今一つよく分からないです。というのはgooの方が有料だとこういうデザインはできる、無料だとこういうデザインはできると公表してますが、有料から無料に変えたときどうなるかちゃんと教えてくれていないからです。


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『巡査長 真行寺弘道』榎本憲男

2025-01-08 | books
50を過ぎても巡査長の刑事が、議員殺害事件の謎を解く。天才ハッカーの助けを借りながら。


面白かった。読んだことのないタイプのミステリーで意外なストーリー展開と個性的な人物造形がいい。分厚いのに読みやすく飽きない。


 

今日の一曲

Vulfmon & Evangelineで、"Got To Be Mine"



では、また。



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『いのちの波止場』南杏子

2025-01-04 | books
金沢のまほろば診療所から穴水の緩和ケア病棟に研修に来たのは看護師星野麻世。鎮痛剤を使いたくないと言う患者、機械を埋め込んだ患者、認知症の蕎麦屋店主、親の面会NGの患者。


自分が死にかけたらこういう所に入院したい。読む側が患者側からも医療側からも死を真摯にリアルに考える機会をくれた。


 
今日の一曲

Marvin Gayeで、"What's Going On"



では、また。




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『マンダラチャート』垣谷美雨

2025-01-02 | books
63歳夫との暮らしに不満しかない雅美。中学時代にタイムスリップ。すると自分と同様に移動してきた者がいた。そして成長していくと。


面白かった。昭和の女性と令和の女性の生き方。何が正解なのか。


 

今日の一曲

iriで、"Faster than me"



では、また。



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『気の毒ばたらき きたきた捕物帳(三))』宮部みゆき

2024-12-30 | books
北一が挑む今回の謎は放火事件と28年前の殺人事件。


殺人事件の方はきたきた捕物帖シリーズらしくない、義理とか人情とか江戸時代っぽいものとは違う話。相変わらず面白かった。


 

今日の一曲

STUTS × SIKK-O × 鈴木真海子で、「愛をさわれたら」



では、また。



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店名にツッコんでください333

2024-12-26 | laugh or let me die
店名にツッコんでください333
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『ドヴォルザークに染まるころ』町田そのこ

2024-12-24 | books
廃校になる小学校の祭り。父と別れ母と暮らすことになる生徒、不倫してる親、田舎暮らしに文句ばっかり言ってる親などを描写する連作短編集。


面白かった&ヒシヒシと迫る。人間の凄く嫌な事と良い事が凝縮されている。スゲ~よ。



 
今日の一曲

Martin Miller & Mark Lettieriで、"Easy Lover"



では、また。




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『ひまわり』新川帆立

2024-12-22 | books
商社勤務33歳ひまりは事故に遭い肩から下が動かせない重度の障害者に。弁護士目指して、ロースクール入学、司法試験合格を目指す。


胸熱、目頭熱。勉強する機会があるという意味、懸命に勉強する意義がズドンと伝わる。障害のある人達にとっての希望でもあるが、頑張ろうとしない健常者が煎じて飲むクスリでもある。


 

今日の一曲

ROSÉ & Bruno Marsで、"APT."



では、また。



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『森にあかりが灯るとき』藤岡陽子

2024-12-20 | books
介護施設の悲喜こもごも。施設長、元お笑い芸人の男性介護士、医師の立場から描く。


正直介護の現場なんて希望がなく読みたいと思わなかった。しかし読むと現場の大変さだけでなく、人生の機微や、尊厳死などを伝えてくれる良作。


 

今日の一曲

Gracie Abramsで、"That’s So True"



では、また。




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『その時鐘は鳴り響く』宇佐美まこと

2024-12-18 | books
赤羽駅近くの団地で資産家男殺害。30年前松山大学マンドリン部女子学生転落死&男子学生行方不明。


自分が生まれ育った赤羽が舞台だった。しかし二つの事件を強引に結びつける。強引過ぎじゃないか?観やすいけど何も残らない2サスっぽかった。

 

今日の一曲

Felix Jaehn, Shouseで、"Walk With Me"



では、また。



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『禁忌の子』山口未桜

2024-12-16 | books
海から運ばれた遺体は、救命医武田の自分と瓜二つだった。武田の過去を調べるとある不妊治療クリニックに行き着くが、重要人物が死んでいた。この謎を同僚の城崎と共に解く。


密室殺人はそれほど面白くなかったが、それ以外のストーリー展開や動機、そしてタイトルの意味は物凄く面白い。


 

今日の一曲

Official髭男dismで、「50%」



では、また。



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『ゆびさきに魔法』三浦しをん

2024-12-14 | books
商店街でネイルサロンを一人で経営する月島美佐。もう一人雇ったり、なかなか入れなかった隣の居酒屋に入れたり。


敬愛する三浦しをん史上、最も感情移入できなかった。ネイルをやると気持ちが上がる、というのが正直ワカラン。しかしお仕事小説としては良かった。


 

今日の一曲

ペトロールズで、「インサイダー」



では、また。



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