ご存知山崎豊子の原作をドラマ化。
太平洋戦争時の大本営作戦参謀だった壱岐(唐沢)が、自己の戦争への反省と、戦後の日本の裏側で暗躍する様を描く。
どこからどう見ても、伊藤忠商事の会長、政界のフィクサー瀬島龍三を描いたとしか言い様がない。山崎豊子得意の<事実を基にしているけど><事実を基にしてるとは言わず、実在の人物団体とは無関係と言い張る>のに<事実を連想させるようにわざと書いている>
まあその手法に文句をつけるわけじゃない。面白ければいいのだ。ドラマも原作に忠実に描いているし悪くない。しかし、
暗い。暗すぎる。いきなりシベリア抑留の話か・・・原作を読んだから、この先に展開を期待して観続けたけど、そうでなかったら途中でやめただろう。友人Yがメールで「今の若い者はこういうドラマ観ないよね」と書いていた。つい最近までおまえも若者だったくせに。
研音所属の役者ばかり出ているのが気になるが、まあ仕方ないか。
ドラマであまり燃えない人は、こんな本がオススメである。
![]() | 沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫新潮社このアイテムの詳細を見る |
瀬島龍三に対しては毀誉褒貶があるが、知らないと褒めようも貶しようもないので、何か読むのも悪くない。もちろん、原作も良かった。
![]() | 不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))山崎 豊子新潮社このアイテムの詳細を見る |
さてドラマに戻って、来週からこのドラマを観るかと言えば、まあ一応観るかな。楽しみにしてるのは「オトメン(乙男)~秋~」と「新三銃士」であるのは、テレビがおかしいのか、こんなおいらがおかしいのか・・・