頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

おれってちっちゃいかな

2011-06-11 | days

けっこうね おれって ちっちゃいなって

おもってたのよ

でさー

そういうのから脱出しようって

そう思ったのさ

どうやって脱出するかって?

コンビニよ コンビニ

ほらおれってさ毎日のようにさ 買い物してんじゃん

コンビニで おにぎりとかパンとかさ

でさ

いっつも うしのほうから 取ってたのよ

いや なんで牛取るんだよー カウだけに買うから? はっはっは面白すぎ てか笑えるー

いやさ 後ろのほうから 取ってたのよ

ほら

賞味期限の 新しいやつは うしろにいくじゃん?

他の誰よりも誰よりも 新しいのが食いたいってね

ほらおニューはやっぱいいってさ

そう思い続けて もう何十年もたったわけ

それで気づいたんだけど

それで気づいたんだけど 

賞味期限なんて どうでもよくね? てかよくね?

てか そんなこと 気にしてるの ちっちゃくね? ちゃくね?

だからさ おれ 今日からさ コンビニの棚の 手前から

取ることにしたよ!




と飲み屋の私の席のはす斜め向かいで熱く語る男に何て言えばいいのだろうか。


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夜のお供

2011-06-10 | music

布団に入って まず眠れない 極度の不眠症なもので

もうここ何年かずっと 布団に入って iPodを聴きながら 寝入っている

5,6年前は ボーカルのない 激しくないアルバムを 例えば キース・ジャレットのザ・ケルン・コンサートとか、ヨーヨーマーの無伴奏チェロとか ロン・カーター・プレイズ・バッハとか マーラーの5番は終盤音が大きくなってびっくりして起きるので却下 て感じ

3,4年前は落語 落語を聴きながら夢うつつというのも変かも知れないけれど、談春、志ん朝、枝雀がいい なぜか分からないけれど 志ん生や米朝は意識がはっきりしてる方がいい

ここ1年くらいはPodcastを聴きながら寝ている 小島慶子のキラ☆キラがお気に入りで これを聴きながら寝ているというと たいてい お前変だという顔をされる

まあそんな感じ 

今回句読点を省略してみた

では また


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『偉大なる、しゅららぼん』万城目学

2011-06-09 | books

「偉大なる、しゅららぼん」万城目学 集英社 2011年(初出小説すばる2010年5月~2011年4月)


琵琶湖周辺で昔から力を持つ、日出一族と棗一族。日出涼介は高校に入学すると同時に家を出て本家で暮らすことになった。本家の傲岸不遜な日出淡十郎とその姉清子はとても変。ライバルの棗広海は同じクラスになった。一族の持つ不思議な力、対決の行方とは…

うーむ。相変わらずの万城目ワールド。荒唐無稽がすぎると、むしろリアルにすら感じてしまう。

しゅららぼんという意味不明なタイトルは、ホルモーと同じ意味不明万城目語で、勢いがある。この不可思議な勢いが万城目的である。

超能力者とかサイキックという言葉が合わないのは、設定や台詞が和風なのと、サイキックなどの言葉が持つ暗闘(?)(違う?)のイメージが合わないからだろうか。


「鴨川ホルモー」や「鹿男あをによし」と較べると風呂敷の広げ方や風呂敷そのものがやや小さい感じがしないでもないが、それが逆に読みやすさ、入り込みやすさを生んでいるように思う。

勝手に万城目作品に順位をつけると、

1 鴨川ホルモー
1 鹿男あをによし
1 かのこちゃんとマドレーヌ夫人
4 ホルモー六景
4 偉大なる、しゅららぼん
6 プリンセス・トヨトミ

といったところだろうか。

では、また。



偉大なる、しゅららぼん
万城目学
集英社
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JINとマルモ

2011-06-07 | film, drama and TV

日曜21時の同時間帯ドラマは「JIN-仁」と「マルモのおきて」が競っているそうだ。

視聴率に反映されない録画して観てる人も加えるとすごい数の人が観てることになる。

周囲ではマルモは観てるよって人が割りと多い。いやJINも結構いるか。

私は、その時間は家にいないこともよくあるため、どちらの番組も録画して観ている。

マルモは、子供っぽいと思いながらもつい毎週観てしまう。主題歌の「マル・マル・モリ・モリ!」薫と友樹は紅白出場決定だろう。踊りを毎週覚えようとして失敗しているのは私だけだろうか。

JINは前のシーズンのときは途中で飽きてしまった。過去を変えるとどうなるかというSF的は趣向の詰めが甘いのが痛かった。しかし、そんなことはどうでもいいやと思いながらシーズン2を観始めたらそんなに悪くない。

まあ、いい大人の男が、ドラマなんて観るなんて恥ずかしいことなのかどうかはよく分からないけれど。

では、また。


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315円のサンダル

2011-06-06 | days


ベランダに置いているサンダルが

ひどく汚くなった。

代わりのサンダルを探していたら

300円ショップで見かけ、買ってしまった。

ネーミングに惹かれて。








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まあ

2011-06-04 | poetic inspiration




まあさ

そりゃそうなのかもしんないけどさ

食欲がさ

なくなっちゃったら

外食産業いらなくなっちゃうじゃない?

性欲がなくなったら

風俗嬢みな失業じゃない?

知識欲がなければさ

出版社もいらないしさ

そうなったら

あたしたちの

仕事のさ

ほとんどはいんないじゃん?

だからさ

たとえ苦しくてもさ

欲はあったほうが

いいんだよ

苦しまなきゃ

いけないんだよ

欲がなくなると

苦がなくなる

じゃなくて

欲があるから

苦があって

でもだから

楽しいんだよ

ちがう?





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『ガニメデの優しい巨人』ジェイムズ・P・ホーガン

2011-06-03 | books

「ガニメデの優しい巨人」ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 1981年
The Gentle Giants Of Ganymede, James Patrick Hogan 1978

「星を継ぐもの」の続編。木星の衛星ガニメデで調査していたら、宇宙人がやって来た。しかも2500万年前から!どないなってんねん?







読みながら途中で書いたメモ。ネタバレしないように全部は書いてない。しかし字が汚いなー。

宇宙物理学、生物学、進化論、遺伝子操作、そして哲学。扱う範囲は広く、かなり複雑。登場するキャラや筋立てが複雑なのではなく、科学的にこれがこうなってああなるという仮説は、それがそうなってああなるから否定される、というような科学的解釈がややこしい。私が門外漢なので読解に時間がかかるだけかも知れないが。

しかし読んで分かってくるうちに、これはガニメアンという優しく争わない宇宙人と対比して人類とはどのような生き物かを描いていることが分かる。いや、それだけじゃなく、人類とは何者かが遺伝子操作で作り上げた、言わば実験台…だったとすると…色々と腑に落ちる。

私のような理数系を苦手としている者だからこそ、ああなんかスゴイなーこういう研究してる人たちってスゴイなーと素直に思う。

スターウオーズやスタートレックのような勧善懲悪的スペースオペラより、このような科学理論を駆使したハードSFの方が最近肌に合うようになってきた。

だとすれば歳をとるということは、舌が変わるってことなのかな。なんてな。

では、また。



ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン
東京創元社
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お通夜な本屋

2011-06-02 | days



書店の一階にいた。

おじさんが店員に、

「ハードボイルドはどこにあるの?」

「文庫本でしたら2階になります」

「ハードボイルドっつうのは文庫なの?」

「はい。そうなります」


(いつからそうなったんだよ?)


2階で見かけたおじさんと店員

「ハードボイルドはどこにあるの?」

「ええっと…ハードボイルドというジャンルでまとめてあるわけじゃありませんので」

「ふーん」


(確かにハードボイルドコーナーを設けている書店なんてないよな)


「日本の作品で探しですか?」

「うーーん」


(なんだその歯切れの悪い返事は)


なぜか遠い角川文庫のコーナーへ誘導する店員


「大沢在晶なんてよろしいかと思うんですが」

「読んだことあるの?」

「いいえ」


(ないのにすすめちゃったよ)


「…」


(おいおい。おじさんノーリアクションだよ)


「…」


(おいおい。店員も黙っちゃったよ)


急いでいたのでその後の会話は聞いていない。




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マンガ『荒川アンダーザブリッジ』1~4 中村光

2011-06-01 | books

「荒川アンダーザブリッジ」中村光 スクウェア・エニックス 2005年(初出ヤングガンガン)

御曹司、エリート、社長、イケメンの21歳、市ノ宮行。家訓は「他人に借りを作るべからず」

荒川河川敷を歩いていたら、子供たちにズボンを盗られ、そして命を助けてくれた美少女と付き合うことになる。金星人だと言い張る彼女(ニノ)、河童の村長、星型の顔をした星、がたいのいいシスター、白線の上しか歩けないシロ…理解不能の人たちと河川敷で暮らすことになった…

いやいやいや。なんじゃこりゃ?高速ジャブのように繰り出されるギャグ、不条理、全てがスゴイ。

知り合いに薦められながら読む機会がなく、深夜のアニメで観ても意味が分からなかった。しかし最近貸してくれる人がいたので読んでみたら、どっぷりとハマってしまった。

何が何でどうして面白いか説明しろと言われると困るんだけど。

テンポと不条理では「がきデカ」や「マカロニほうれん荘」を彷彿とさせる。

作者の中村光は「聖☆お兄さん」も書いているということと、さらに女性であって、しかも美人であるということは私の中でポイントをさらに上げている。

美人の作る不条理とは、究極のギャップではなかろうか。





荒川アンダー ザ ブリッジ 1 (ヤングガンガンコミックス)
中村光
スクウェア・エニックス
がきデカ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
山上たつひこ
秋田書店

マカロニほうれん荘 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
鴨川つばめ
秋田書店
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