景気低迷で、差し押さえ案件を手がけるようになった弁護士ミッキー・ハラー。自宅を銀行に差し押さえられそうになっていた依頼人のリサが逮捕されたという。銀行の重役を撲殺した疑いで。リサは差し押さえ被害者の会を立ち上げ、銀行の前でデモをしていた。様々な証拠が積み重ならがリサはやっていないと主張し、友罪答弁取引には応じない。担当の検事は凄腕で、絶体絶命のハラーは・・・
常に高品質のマイクル・コナリー作品の中でもピカイチ。何も文句のつけようがない。誰が何のために証言拒否するのか、なぜそれがタイトルなのか、予想を大きく裏切ってくれる。
有能な調査員、怪しい依頼人リサ、怪しすぎるリサの後援者と脇役が必要十分にいる。多すぎると訳がわからなくなるし、少なすぎてもつまらない。
そして二転三転するプロット。ドキドキがずっと続く。そして複雑な法廷戦術。これが最高。時代小説での戦争のシーンはほとんど飛ばしてる。何故だかあまり興味が持てない。戦争よりも法廷の戦術が好きだ。
前作からの続き物的側面はほぼゼロ(ハラーの前妻や娘が出て来るけれどストーリーには無関係)なので、初めてコナリーを読む人で、ハードボイルド(ハリー・ボッシュシリーズ)はちと苦手という人にオススメ。
今日の一曲
何日か前からこの曲が脳内を駆け巡る。山下達郎で、"Sparkle"
では、また。
何日か前からこの曲が脳内を駆け巡る。山下達郎で、"Sparkle"
では、また。