ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

お能

2010-06-09 17:54:53 | 日記
高校生の頃、学校の授業でお能をみた。

体育館に、在校生が集まり、お能についての講義があった。
面の種類とか、衣裳のこと。
面の扱い方とか。

舞台でのすり足の実演も見せていただいた。
腰を据えて、少し膝をまげ、まっすぐ進めた足は、足先から地に着く。

すっすっといった感じが歩の進め方になる。

両の手は、膝にあて、腰の位置が上下左右に動かない。

動きに無駄がなく、洗練された動きに引きこまれた。

講義のあとで、「羽衣」に舞を披露された。

木で彫った小面は表情はうすい。

舞台で面の目から涙が一筋流れたのを見た、気がした。

「すごい!」と思った。


社会人になって、縁があって、能楽堂での舞台を拝見する機会があった。

狂言と能の舞台だった。

高校生の時の授業がよみがえった。
面の涙はみられなかったが、快い緊張感とさわやかな舞台に感動した。

願わくば、庶民が手軽に見に行ける条件になってくれると嬉しい。