ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

音楽

2010-06-20 08:19:01 | 日記
「マズーア」というマエストロの評伝に、こんな言葉がある。

音楽は言語と結びついている。
ラテン系のオーケストラの出す音、ドイツのオーケストラの出す音は大きく違う。

指揮者たちと団員による、伝統的な『音の様式の継承』がある。


楽譜に書かれていることを指揮者は、とことん解釈し、団員に伝える。
団員の一人ひとりが受け取って、音に乗せていく。

団員と指揮者の解釈によって同じ曲でも、現れ方に違いが出る。

同じ曲でも指揮者によって、たとえば演奏時間であらわしたものを見たことがある。

「音楽におけるドイツ性」「この地域のドイツの価値」をマズーアは身をもって世界に
知らしめたという。

価値観や世界観、指揮者をはじめ、団員一人ひとりの人生を含め混ざり合った色となって
曲にのってほとばしる。

曲の演奏を建築にたとえて教えてくれた指揮者がいた。
「みんなで作っていくんだよ」と。

音楽ってすごい!と思う。

評伝クルト・マズーア
ドイツの現代史を指揮したマエストロ
浅岡泰子
聖公会出版