アマチュア合唱団の場合、音取りCDなるものが用意される。
しかし、この音取りCDの中身は、様々。
たいてい親切に該当するパートに、わかれ、それでいてアンサンブルになっている。
自分のパートがよく聞こえるように編集されている。
親切に、歌詞をつけてくれている、ことも。
ソロの部分を略していたり、オーケストラだけの所を省いていることが多い。
ありがたい音取りCDだが、二つ注文を付けさせていただけるなら、
歌詞付きの場合、癖のある歌手、イメージの違う歌手ではなく、ストレートな声とか、
曲にあった、出し方の歌手であって欲しい。
それと、自パートの歌うところだけの抜粋ではなく、一曲は、すべて録音してほしい。
音取りだから音が取れればよいということかもしれないが、音を取るには、前後の音も
欲しいし、ソロのあとに入る時とか、オケの後に入る場合は、曲想がわからないと、出る
場所のタイミングを別に習得しなければならにので、セットされているとありがたい。
先日、『「ハッピーバースディ」の歌は、初めに音を出した人のキーで歌われる』というのを
耳にした。
ほとんどの人は、絶対音感は持っていない。
絶対音感はなくても歌を覚えた人は、いつも同じキーで歌っている。
誰かの歌を耳で覚えた人は、その元歌手の歌唱を真似て歌うとか。
練習中に、耳につく音がイメージと違っていて、歌いにくいと思うことがある。
自分がイメージする音を出したいと思っても、聞こえる音に合わそうとしていることが
あり、苦労することがある。
とても不思議に思っていたが、頭にインプットされた音を出そうとする自分がいて、
耳に聞こえるそれと違う音ががんがん聞こえると、葛藤を初めているらしいということが
わかった。