小学生向けの本のようで、ひらがなの多い、語り口がやさしい本だった。
村や海は、日本のいたるところにある。
川の近く、海の近くに人が住んで生活をしていたというのは、以前、学校で
教わった記憶がある。
旅に出かけたり、よその町や村に行ったときに、
山の上の方に、ぽつんと立つ、民家。
森を切り開いたかのような、場所にかたまって建つ集落。
そうした風景をみるにつけ、なんとなく、何でここに集まったのかなと、思ったことが
あった。
タイトルに惹かれて、この文庫を手にした。
屋根の形や、家屋の移り変わり。
港と漁師の関係。
こうした歴史があったのかと、始めて知った。
日本の村・海をひらいた人々
宮本常一
ちくま文庫