松井秀喜が、大リーガーを引退した。
一日だけの契約を結んで、球場でファンに別れをした松井。
ヤンキースは粋なことをする。
日本の相撲界で、引退する者がいたとすると、引退を口にした途端、相撲を取れない。
現役を退かなればならない。
野球の場合、引退を口にしてもシーズン終わりまで、ベンチに入ることはできる。
しかし、戦力外とか、自由契約とかになると、ベンチには入れなくなるし、試合に出ることができない。
スポーツ界の引退も、一般的な仕事の引退も、当事者にとっては、哀愁に浸れるような通常は余地がない。
バブルがはじけて、いまだに不況の風は、止まず、リストラだ、倒産だと、心が寒くなることばかり。
ボーナスとか給料アップとか、栄転とか、さっぱり縁のない身としては、引退のセレモニーができるなんて
羨ましく思う。
定年退職で花束をもらえる人も、最近では、減っていることだろう。
ちょっぴり、心温まるはずのニュースだったが、現実が背をたたく。