昭和16年(1941)12月8日 日本海軍機動部隊が真珠湾に奇襲攻撃をかけることを決定した、政治、軍事の指導層ではしっていたのは20人足らずだったそう。
ほんの少し前のことなのに、知らされていないこと、よくわからないことの方が多い。
政治、軍事の秘密主義は、徹底していて、今でも全容はあきらかには、なっていない。
誰が戦争を始めたのか、どういう、事が起きていたのか、何がどう、操っていたのか、
ヒトの頭の中は、表には出ない。
資料も、書類も、残されていないから、想像するしかない。
あの戦争は、仕方がなかったと言われている。
石油の供給が絶たれたからだと。
戦争を起こしたい者にとっては、理由は何とでも作れる。
それこそ、捏造することも可能。
先日、ドイツのヒットラーの独裁への足跡のドキュメント番組をみた。
初めは、ヒットラーを拒否していた国民が、共産主義者への弾圧、ユダヤ人への仕打ちなどを
経て、国民からの支持を得ていく過程を、知った。
ヒットラーが、なぜ、独裁政治を敢行できたのか、不思議だったが、これで、納得できた。
日本が、戦争と言う道を選び、15年にも及ぶ戦争をしてしまったことに、いつも、もやもやとした思いを
抱いている。
何とか、わかりたいと願うものの、願いはかなわない。
しかし、また少し、真相に近づけたかもしれない。
検証・昭和史の焦点
保阪正康
文春文庫