中外製薬がワクチン管理に不備、職域接種の1600回分廃棄…「信頼を裏切るもの」
2021/07/08 19:33
(読売新聞)
中外製薬は8日、職域接種で自社の社員に接種する予定だった米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの温度管理に不備があり、1600回分を廃棄すると発表した。ワクチンを保管する冷凍庫の電源コードの接続部が緩み、冷凍庫内を冷やせていなかった。
中外製薬は「ヘルスケア産業の一員である弊社が管理体制の不備で貴重なワクチンを廃棄する事態に至ったことは信頼を裏切るもの。重く受け止めている」とのコメントを出した。今後、電源接続部をテープで固定し、定期的に温度を確認するなどの再発防止策を図る。