新型コロナ、昨年の死因別で3番目の多さ 米
2021/12/26 16:27
(CNN.co.jp)
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)の国立衛生統計センターは26日までに、2020年の国内の死亡事例に関する最終的なデータをまとめ、新型コロナウイルスの感染による死因が3番目に多かったと報告した。
全ての死亡件数のうちの10%以上を占め、人数にして35万831人だった。米ジョンズ・ホプキンス大の集計結果とも合致していた。新型コロナは死亡率の記録的な増加幅につながり、平均寿命を約2年縮める要因になったとも指摘した。
今回の報告によると、出生時の平均寿命は昨年、1.8年低下し77歳となった。19年は78.8歳。過去75年以上の記録を見た場合、1年間での落ち込み幅としては最大とした。
死亡率は10万人あたり約835件で、19年比では約17%増。CDCが1世紀以上前に開始したこの種のデータ収集では最大の伸び率とした。
人種あるいは民族別のデータを対前年比で見た場合、ヒスパニック系の死亡率は白人と比べ約3倍高く、黒人は白人より約2倍の水準を示した。
死因の最多は心臓疾患とがんで、新型コロナの感染による死亡を含め米国内での20年の死亡件数の約半分を占めた。このほかの死因の上位には、不慮の負傷、脳卒中、呼吸器系疾患、アルツハイマー病、糖尿病、インフルエンザ、肺炎や腎臓(じんぞう)疾患が入った。
これらの死因は大半で増加し、糖尿病は約15%、薬物の過剰摂取を含む不慮の負傷は約17%増えていた。
15歳以上の各年齢層の死亡率はいずれも増えていた。
一方で乳児の死亡率は過去最低の水準となり、出産時では10万人あたり約542件で19年からは約3%低減した。