旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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「重症児の授業づくり」10

2011-11-15 19:11:20 | その他
 重度の子どもたちの授業にも「みる・きく・はなす」「ふれる・えがく・つくる」「からだ」といった「教科」の授業を設定するのが適当なのか、
あるいは、クラスとして「課題学習」や「テーマ学習」といった授業を設定するのが適当なのか。

 結論から言えば、私自身はどちらでもよいと思っています。

 「どちらでもいい」とはいっても、それはどうでもいいのではなく、考え方として授業づくりの際の力点の置き方には違いが出てくるとは思っていますが。

 なお、ここでいう「教科」とは学習指導要領で規定されたりしている、一般的に言われる教科の授業とは異なります。

 重度の子どもたちの「 」つきの「教科」の授業を設定する意味は、指導のねらいを系統的に明確にした授業を設定するというところが大きいように感じられます。
なんとなく「楽しい」とか「子ども自身の活動がある」とか、そういうことではなくて、子どもたちにどんな力をつけさせたいのか、何を感じさせてなにをわかってほしいのか、そうしたことを明確にする。そのためには、「教科」の授業のねらいを発達段階や障害特性によって整理しておくことは意味が大きいでしょう。

 ただ、これは授業のねらいを整理しておくということで、実際の授業づくりのあり方とはやや視点が異なります。

 実際の授業は、当然、中心となるねらいはあるわけですが、授業全体としても個々の子どもたちにしても、そのねらいは一つのものではなく多様なものになることがほとんどです。集団で授業をしていても、そこに参加する個々の子どもたちの実態によって、重点となる具体的なポイントも異なってくることになります。

 そうした意味で、実際の授業づくりにおいては「この子はこの授業ではここ!」というポイントを明確にして取り組むことが求められます。

 そうしないと、前述した漠然とした「楽しい」ということで授業が「流れてしまう」ことがあります。ただ、「楽しい」ということ自体は授業の中で基本となる大事なねらいではあります。ここで求められるのは、「その子にとって楽しいとはどういうことか」という楽しさの意味や内容を明確にして、それにそった形での「楽しい」「楽しむ」ねらいを設定しておくことかと思います。つまり「楽しむ」というねらい自体がいけないということではないということです。

 実際の学校での授業を見てみると、「みる・きく・はなす」の授業でも、「テーマ学習」の授業でも、その授業だけ見ると一見ほとんどかわりがなく、「あ、これはうちでいえばテーマ学習の授業として設定できるな」とかいうように感じることは多いのです。

 ですが、指導する側の意識の問題として「教科」の「みる・きく・はなす」とかの設定だと、そのねらいの中心として意識されるのは、視覚や聴覚、それらを組み合わせたはたらきかけを感じ取り、それに対して応じるといった、「教科」として整理しているねらいの系統性が主として意識されることになり、「テーマ学習」というような設定の場合は、その前提として、どの授業においても共通する、クラス全体、あるいは個々の児童生徒の、中心的な学習課題が意識されるという点で少しスタンスに違いがあるのではないかと思います。

 ちょっとここでは「課題学習」とか「テーマ学習」といった学校独自で整理している授業の名称やその意味するところについての説明、規定を省いているので、感覚的な言い方になってしまっていますが。

 また、学校によって、授業のスタイル、流し方のようなものにはそれぞれの特徴があり、他の学校、とりわけ他府県や異なった行政単位の学校の授業などを見ると「あ、これは、ねらいの中心的な部分は同じでも、実際の授業の展開としては、自分だったら異なった設定を考えるだろうな」と感じることはよくあります。

 このあたりは次回に。

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XZ1

2011-11-15 19:11:20 | インターネット・パソコン・デジカメ
XZ1


コンデジのXZ1で撮ったものです。

まだ細かい機能まで把握してないですが、レンズが1.8と明るいものがついています。

写真の感じも悪くないですね。さすがに安いコンデジとは一線を画している感じはします。

アートフィルターが使えるのも嬉しいですし。

液晶の画面で見た印象よりも実際の写真の画像を見た時の方が「よくうつってる」感が強いです。

これ、ビューファインダーもつくみたいです。ちょっと欲しいけど、高いな・・・。
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