図書館本。
福永さんはストックボイスなどでもよく拝見し、ソフトな雰囲気でいいんですけどね・・・。
「なぜテクニカル分析が株式投資に有効な手法であるのか。
その主な理由は3つです。
・客観性がある
・再現性がある
・その結果、感情が入らずに常に同じ状況で判断できる」
いきなり、言葉の定義もなしに、この文章から始まります。
まあ、極めて重要な本質的部分ですから、ここは厳密に説明してほしいところです。
しかし、サラッと流されています。
ここで言う「客観性」とか「再現性」というのはどういうものなんですかね。
客観性があり、再現性があるとなれば、一般的にはこれは実証可能な「科学」
の領域のことのように思われます。
しかし、テクニカル分析が確率論的に、あるいは統計学的に有意、優位なもの
であるということを「実証」したような研究、論文、著作というものには
私は出会ったことがありません。あったら教えてください。
ある一時期、あるテクニカル指標が見事にきれいにあてはまる時期があったと
しても、その期間は長くは続かないでしょう。
個人的には狭義のテクニカル分析とやらは
・本質的に結果論
・本質的に後講釈とならざるをえない←過去の値動きの分析を基本としているから
・多くは都合のいい事例をとりあげるだけの「いいとこどり」
・あてはまらなかった場合、あれこれ、いくらでも言い訳がわいてくるようなもの
・科学的な統計とか確率ではなく、いかようにも解釈できる「アート」
だから、その「アート」が好きで、それが自分に合っていると思える人にのみ活用価値がある。
・星占いか「月のうさぎ」的
つまり
「「詳細な調査によると、テクニカル信者には、穴のあいた靴や襟の擦り切れたシャツを身にまとっている者
が多いということが知られている。」ということになります。
従来からテクニカル分析とやらには強い「偏見」があります。
自分に合うから活用しているという方はそれはそれでいいですが、私自身は「位置だけテクニカル」
(←チャートで株価の値動き、位置のみを確認する)でよいと思っています。